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子どものトラウマは、人生が狂うほど根深いことをご存知か?

踏み出すためには、自ら向き合うこと

台風や地震等の災害による被害や虐待、いじめ、交通事故、暴力行為……。こうした事故や事件による被害者の方が負う心の傷は、とても深く、治りにくいものです。とくに、発達期に受けたトラウマは、その後の人生に影響を及ぼしかねません。

今まさに発達期にあるお子さんはもちろん、子どものころにトラウマを負って、癒えないまま大人になったという方は、心の傷による生きづらさを抱えています。

【写真】子ども時代に負ったトラウマの特徴とは?
発達期におけるトラウマの問題とは? photo by gettyimages

トラウマは、そもそもどういうものか?

何らかの体験によって、傷を負い、心が本来の役割を果たせなくなった状態を「トラウマ」と言い、専門的には「心的外傷」と呼ばれます。トラウマは、心身に様々な影響を及ぼし、生きづらさのもとになることがあります。

日常でトラウマという言葉は、「苦い思い出」といったくらいの意味で使われることもありますが、徐々に記憶が薄らいでいく思い出と、トラウマは異なるものです。

 

トラウマによって、体験後に現れた症状が一定の基準を満たすと、PTSD(心的外傷後ストレス障害)や複雑性PTSD(複雑性心的外傷後ストレス障害)と診断されます。こうした診断が下されるような場合以外にも、トラウマによって心身の変調が生じたり、生きづらさにつながっている場合は、対処が必要です。

トラウマは、過去の体験によって生じます。DV、虐待、養育放棄(ネグレクト)など日常的に繰り返された出来事や、天災や火災などの災害、性的被害、事故や犯罪などの非日常的な恐怖体験が挙げられます。

【写真】日常的な出来事と非日常的な恐怖体験
  トラウマの原因には、いじめや虐待など日常的に繰り返される出来事と、事件や事故などの非日常的な恐怖体験とがある photo by gettyimages

特に、昨今は子どもにトラウマを負わせるような悲惨なできごとが多く報じられています。また、子どもの頃に負った心の傷で今も生きづらさを感じている人もいることでしょう。

大人になってから生じたトラウマも大きな問題ですが、発達期に生じた心の傷は、より複雑な影響を及ぼすと言われます。発達期に生じたトラウマの問題点とはどういうものなのでしょうか?