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社の命運は「ガンダム」が握る…バンダイナムコが創通を買収したワケ

これは“二手三手先”を読んだ決断か

読売巨人軍の専属代理店だった「創通」

去る10月9日、バンダイナムコホールディングス(以下、バンダイナムコ)が創通の完全子会社化を目的として株式の公開買付けを実施すると報じられた。放送開始から今年で40周年を迎えた「機動戦士ガンダム」を巡るニュースであり、ガンダムにはファンも多い。一方で、ガンダムは知っているが、創通の名前を初めて聞くという方もいたのではないだろうか。

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「機動戦士ガンダム」の放送が開始された1979年当時、アニメ制作会社の日本サンライズ(現・サンライズ)と版権を扱う創通エージェンシー(現・創通)、翌年にガンダムのプラモデル、いわゆる「ガンプラ」の製造・発売を開始するバンダイは別々の会社だった。

現在は、バンダイやバンダイのホビー事業部の後継でガンプラ事業を手掛けるBANDAI SPIRITS、アニメ制作を担うサンライズはバンダイナムコの傘下にあり、ゲーム制作や音楽事業を手掛ける会社もバンダイナムコは保有している。これに創通が加わることで、バンダイナムコにとって、ガンダムのIP(Intellectual Property の略称。キャラクター等に係る知的財産権)ビジネスを統一的に進めやすくなるというのが、大まかな話の流れになる。

 

創通の歴史は、50年以上前に遡る。創通の前身である東洋エージェンシーは、1965年に読売巨人軍の専属代理店(現・指定代理店)の指定を受け、球団グッズの企画・販売、版権の契約代行や管理を担った。創通エージェンシーへの商号変更の後、1977年にTVアニメ「無敵超人ザンボット3」をプロデュースしたことが端緒となり、アニメキャラの版権を取得し、事業を拡大していく。