トヨタ・新型センチュリーに改造を施したパレード用車両
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お値段8000万円、即位パレード用「センチュリー」改造車の実力

高価な理由は「〇〇」にあった

10月22日に予定されていた「即位礼正殿の儀」の後に行なわれるパレード「祝賀御列の儀」。台風19号で甚大な被害が発生したことを踏まえ、延期が決定。来月10日に実施することとなった。

パレードこそ延期とはなったが、天皇皇后両陛下がお乗りになる御料車はすでに先日発表され、注目を集めている。それが、トヨタ・新型センチュリーのオープンカーだ。このパレードのため特別に仕立てられ、その契約金額は8000万円を上限としているという。

 

「特別仕立て」といっても、センチュリーは元々、熟練した職人によって一台一台手作業で製造される、世界でもまれにみる高級車だ。注文主の要望にそった内装や仕様が作り込まれ、塗装も希望の色にすることができる。価格は、2000万円弱を基本とする。

天皇陛下や皇室の方々がお乗りになるクルマである御料車という。その初代から現在に至るまでの変遷を振り返ると共に、今回お披露目となるセンチュリーのオープンカーの実力を見ていこう。

皇族から永く愛された「プリンス・ロイヤル」

御料車といっても、かつては馬車であり、上皇陛下が皇太子時代に美智子さまとご結婚なされた際のパレードでも馬車が使われた。

ロールス・ロイス・シルヴァーゴースト/Photo by gettyimages

史上初のクルマの御料車、いわゆる「菊の自動車」は1912年、大正天皇が即位された折に英国から輸入されたデイムラーである。この車種選定は、英国王室ではじめて御料車として使われた実績を考慮してのことであるという。その後、1921年に同じく英国のロールス・ロイス・シルヴァーゴーストが2世代目として輸入、採用された。

3世代目は、昭和天皇が即位された折にドイツから輸入され、1932年に導入されたメルセデス・ベンツ・770だ。このクルマは、“グローサー(偉大な)メルセデス”とも呼ばれ、世界の元首がこぞって愛用したことで知られている。