地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
1949年のこの日、ニューヨークの国際連合本部ビル、いわゆる国連ビルが完成しました。当時としては斬新な造形のビル群で、現代建築の方向性を象徴するものとして注目を浴びました。
国際連合の本部が入るこのビル群の設計にあたっては、計画責任者に指名されたアメリカの建築家ウォレス・ハリソン(Wallace K. Harrison、1895–1981)を筆頭に、共同チームが結成されました。そこにはフランスから指名されたル・コルビュジエ(Le Corbusier、1887-1965)、スウェーデンのスヴェン・マルケリウス(Sven Gottfried Markelius、1889–1972)、カナダのアーネスト・コーミエ(Ernest Cormier、1885–1980)ら、そうそうたるメンバーが集まっています。

模型でプランを説明するハリソン(右から3人目の背の高い人物)、マルケリウス(ハリソンの右)、コーミエ(ハリソンの右後ろ)ら photo by gettyimages
国連ビルはマンハッタンの東辺に位置し、その敷地は西は1番街、東はイースト川、北は48丁目東、南は42丁目東に囲まれています。
主に39階建ての事務局ビル、高さ約116メートルの総会会議場、そして理事会会議場、図書館などから構成されます。なかでも超高層の事務局ビルは、広い側の壁がガラス張りの単純な直方体で構成されています。

総会議場内部 photo by gettyimages

イースト川越しに見る国連本部ビル photo by gettyimages