10月21日 遺伝学者の木原均が生まれる

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

この日、京大教授などを経て木原生物研究所長、国立遺伝学研究所長などを務めた木原均(きはら・ひとし、1893-1986)が、東京に生まれました。

木原均木原均(1960年撮影) Photo by Kodansha Photo Archives

イネ科植物、特にコムギの細胞遺伝学的研究で世界的に有名となり、1948年には、第2次世界大戦後に海外渡航を許された最初の日本人科学者として、ストックホルム国際遺伝学会で特別講演を行いました。

ゲノム分析法の確立、祖先型の発見、種無しスイカの成功などの業績をあげた木原は、「地球の歴史は地層に、生物の歴史は染色体に記されてある」という言葉を残しました。

戦時中の1942年に設立された「木原生物学研究所」は、困難の多い時代にもかかわらず、木原門下生を中心に多くの生物学者が集まり、生物学の一大拠点として活動を始めました。現在は、横浜市立大学木原生物学研究所として、6000系統のコムギ、800系統のトウガラシの遺伝資源を有し、植物科学の研究拠点として研究・教育活動を続けています。

木原はスキーも得意としており、スキー連盟会長や冬季オリンピックの選手団長なども務めています。さらにテニスや野球などざまざまなスポーツをたしなみ、科学的トレーニングを提唱したということです。

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