2019.10.19
# 動物
# 癒し
日本の秘境・サロベツ原野に飛来する、赤いベレー帽の「湿原の神」
北海道から毎日お届け中!頭頂の赤は、羽毛ではなく、皮膚!
天然記念物のタンチョウは、漢字で書くと「丹頂」。アイヌ語では「サロルンカムイ」と呼ばれ、「湿原の神」という意味です。
日本には、ナベヅルやマナヅルも飛来しますが、鶴といえば、このタンチョウを指すことが多いですね。
「丹」は赤い色のことで、頭の天辺が赤いことに由来しています。この赤いベレー帽をかぶったように見える部分は、羽毛ではなく、赤い皮膚が露出しているそうです。
生息地としては、釧路湿原をはじめとした北海道東部が有名ですが、実は、道北にも飛来します。少数ですが、繁殖もしています。
北海道北部の日本海沿岸に広がる「サロベツ原野」も生息地のひとつです。
「サロベツ原野」には、山手線の内側がすっぽり入る広さの湿原が広がっていて、人の手がほとんど入っていないので、日本では数少ない秘境だといえます。
近年、少しづつ飛来数が増えているように感じますが、数が少ないので、探すのはかなり難しいです。
原野をくまなく探すしか、見つける方法はありません。
秋の原野で、つがいに出会いました。



利尻富士とタンチョウは、とても画になります。
真冬になるとサロベツ原野は過酷なので、雪の少ない地域に渡っていきます。
来年も飛来してきてくれるといいな♪