トランプ・リバーサル・サイクル
以下の図は、この「トランプ・リバーサル・サイクル」の考え方をイメージ化したものだ。
トランプ・リバーサル・サイクルの概念図
このセオリーに則って前掲の実際の12ヵ月リターン・リバーサル効果の推移を見てみると、現在は摩擦の解決期待が織り込まれたリバーサルフェーズがピークアウトして、モメンタムフェーズの中腹にいる段階だ。
そう考えれば、今回の米中会談の部分合意はポジティブ、ネガティブの正確な判断は難しいものの、もう少しのモメンタム効果が継続したあとに、再び逆張りのリバーサルフェーズに入る可能性は高そうだ。
ただ、サイクルの期間を見ると、リバーサル側は5週から6週程度継続するパターンが多いが、モメンタム側は数週で終了してしまうことが多いため、今の段階から近いうちに到来するかもしれないリバーサルフェーズに備えておくのも悪くないだろう。
繰り返すが、10月は他の月よりも大きく株価が跳ねやすい環境にある。その潮目の変化と銘柄を機動的に捉えることで、大きなリターンを得る機会を逃さないようにしたい。
参考までに、次ページに長期リバーサル銘柄候補(過去12ヵ月リターン基準)を掲載している。