2019.10.15
# 日本株

米中貿易戦争のウラで、いよいよ日本株の「大相場」がやってくる

大きく株価が跳ねやすい
大川 智宏 プロフィール

ブラックマンデーも、アジア通貨危機も…

つまり、10月は、上にも下にも大きく値幅を伴って売られやすい。

さらにいえば勝率はそこそこでも下がるときは上がる時よりも派手になりがちということだ。事実、過去30年程度の月間リターンの標準偏差を取ると、1年のうちで10月が最も高くなる

過去30年間のTOPIXの月ごとの月間リターンの標準偏差

拡大画像表示出所:Datastream

標準偏差は、プラス、マイナスに大きく値が振れることで数値が上昇する、いわゆる「バラつき」を示す指標であり、これを素直に解釈すれば10月は1年で最もリターンの振れ幅が大きい月、ということになる。

過去を見れば、かの有名な「ブラックマンデー」も1987年10月であるし、1998年のアジア通貨危機時には10月後半に2日間で20円もの円高が進行して日本長期信用銀行(長銀)が破綻した。

 

さらに、ITバブル崩壊最中の2000年10月も他の月に比べて強い暴落を引き起こし、先のサブプライムローンに端を発した金融危機では、2008年9月のリーマンブラザーズの破綻の余波で10月も強烈な暴落を引き起こしている。

昨年2018年も、米中貿易摩擦の激化によって1ヵ月で10%近い下落を見せた。その一方で、記憶に新しいところでは、力強い上昇を見せた2017年などは、10月は年間のベストパフォーマーである。

それくらい、10月はイベントや需給の波が激しく、激動の渦中にいることが多いのだ。

そして、現在の経済および市場環境に照らし合わせて考えれば、その振れ幅の最大の引き金となりうるのは、当然ながら米中貿易摩擦の行方である。これによって、今年も「荒れる10月相場」が現実味を帯びてきた。

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