結局自分で調べたほうが早いし役に立つのだ

なにも、「わたしはこんなに苦労したんだぞ」と言いたいわけじゃない。ただ、なにか起こっても、それは自己責任なのだ。だからなにも起こらないように、できるかぎりのことをした。それだけだ。

赤の他人が「大丈夫」と言っても、現場の担当者が「ダメ」と言ったらダメ。だったら、担当者に聞く方が確実だ。逆に言えば、たとえわたしに聞いても、実際やってみたらまったく役に立たないこともありうるということになる。

とまぁこういう考えなので、なぜわたしに聞くかわからないお問い合わせには、申し訳ないがお返事をしていない。

そしてこういう質問をしてくる人って、親切慣れしすぎているんじゃないか……?と内心ちょっとモヤモヤしてしまう。いや本当、「やってもらって当然」だと思っている人が多いことよ! 質問する側は気楽に丸投げかもしれないけど、本気で返事するなら、こっちはメール1通に2、3時間かけるんだぞ!?

やってもらうことは「当たり前」なの?

これは、過剰サービスを求める思考回路に通ずるものがある。そもそも、相手が自分にかける時間や労力がどれくらいのものなのか、まったく考えていない。厚意を受け取っている自覚がないのだ。

だから平然と「俺のためにこうしてくれ」と要求するし、その要求を拒絶されたら「なんてひどいやつだ」と憤る。「それくらいしてくれたっていいじゃん」と。

もちろん、そういう人たちばかりではない。なかには、本当に丁寧に、切羽詰まった状況のなかでご連絡をくださる方もいる(かなり少数ではあるけれど)。そういう人は、こちらに迷惑をかけることを詫び、わたしに連絡した理由と、こちらが答えやすいように具体的な質問内容を書いてくれる。

「他人の厚意に甘えている」という自覚があれば、自然とそういう言動になると思うし、それならわたしもわかる範囲でのことを答えられる。しかしその自覚がない人が多い。だからうんざりしてしまうのだ。

ちなみに、ダルビッシュ選手が先日、こんなことをつぶやいていた。

https://twitter.com/faridyu/status/1182494913197424647
https://twitter.com/faridyu/status/1183044645506424834

​わたし程度でもそう思うのだから、有名な方であればなおさら「情報はタダじゃないんだぞ」と思うだろう。「こっちがその情報を得るためにどれだけ労力を使ったか考えたことがあるのか?」と。

そりゃ、質問に答えることはできる。でも、赤の他人を頼ることを前提に海外移住なんてしていいのか? こっちは責任を取らないし、取れないぞ? なにかあったら毎回、どこかの他人に泣きつくのか? その他人が常に善人で正しい情報を与えるとは限らないのに? 日本人相手に詐欺を働く在独日本人だっているぞ? 自分の人生を自分で切り拓くことを前提に、海外に目を向けたんじゃないのか?

すべてに言えることではあるが、海外ではとくに、自分で行動することが求められる。うまくいかなくて落ち込んだり、バカにされて悔しかったり、書類が届かなくて不安になったり……。そこでもがくから、海外生活を通じてたくましくなるのだ。

意地悪したいわけではない。他人に頼ること自体が悪いわけじゃない。ただ、あなたの人生はあなたのもので、だれも責任なんて取ってくれはしない。だから自分自身のためにも、自分で責任を取ることを前提に行動してほしい。それが海外生活の醍醐味だから。

ここで「よしがんばるぞ!」と思った人はきっと、海外でもやっていける。「なんだこいつ、どれだけ時間がかかろうが無償で丁寧に教えてやればいいじゃないか」と思った人は、親切慣れしすぎていて海外で途方に暮れそうなので、移住はおすすめしない。

というわけで、もし海外移住にあたって手厚いサポートを受けたいのであれば、どこぞのライターではなく、相応のお金を払って専門業者にお願いしよう。