「これくらいなら答えてくれると思ったのに」

わたしはドイツでの体験をブログに書いてはいるが、留学サポート業者ではない。ただのドイツ在住ライターだ。

わたしが書いた記事についての質問や、わたししか答えられない内容ならともかく、なぜ見ず知らずのわたしに、自身の人生を左右するようなことを聞くのか。さっぱりわからない。

わたしはアメリカに行ったこともないし、ドイツで就活するも挫折しているんですが……。わたしの記事やプロフィール読んでいるのだろうか? いや、読んでないんだろうな……。

自己弁護をすると、わたしだって鬼じゃない。困った時はお互い様、海外情報は手に入りづらく大変なこともあるだろう。そう思い、最初は結構丁寧に答えていた。

「フリーランスビザについて教えてください」と言われれば、持ちうるかぎりの情報を提供し、「ただし最終的に外国人局の判断になるので、外国人局にお問い合わせください」と返信。すると、「すでに問い合わせていますが、一応雨宮さんにも聞いてみようと思って」といわれ。

「ドイツの大学入学の書類はこれで十分ですか」と聞かれれば、自分の書類のサンプルを送って解説もした。しかしそれに味をしめたのか、その後も細かい質問がなんども届くようになり、「逐一質問されるのは困るからこれで最後にしてほしい」と伝えれば、「これくらいなら答えてくれると思ったのに」とがっかりされ。

いや、返信がくるだけマシかもしれない。お礼の返事すらよこさない人も少なくなかった。「ほかの人はこう言っているんですが?」と反論してくる人すらいる始末。じゃあその人に聞いてくれ!

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こういったやりとりに嫌気がさして、留学・移住系の質問には答えないことを決意。すると、「ライターは読者が知りたい情報を提供すべき」「海外情報発信しているんだから質問に答えるのは義務」とお叱りを受けた。それなら、報酬込みで正式にお仕事としてご依頼してくださいます?

答えて当然、答えなければ批判。もううんざりだ。そしてお問い合わせ欄に「留学アドバイス、ビザサポートなどは行っておりません」と書くに至った。 一介のライターなのに、なんでビザサポートや就職支援をしなきゃいけないのかな!?

もちろん、記事についてのお問い合わせや、わたしでなければ答えられない質問であれば極力お答えするつもりではいる。

でも、留学や移住に関する情報は、気軽に答えられるものではない。とくにビザや大学入学の手続き関係の受け答えには、重い責任が伴う。

だから気軽にアドバイスなんてできないし、結局は「担当者に聞いてください」としか言えないのである。