120近い温泉地が点在しているという秋田。しっとりと肌を潤す湯や、体のコリが軽くなる湯。秋田美人の秘密は心と体を癒やす温泉にあるのかも。今回は、秋田の温泉の中でも一番の知名度を誇る「乳頭温泉郷」と、周辺のオススメスポットを紹介します。

●旅する人 田中シェン
モデル、イラストレーター。ファッション雑誌、広告などさまざまな媒体に出演。英語、中国語、日本語を話すトリリンガル。最近は、フジテレビのドラマ『朝顔』やNHK大河ドラマ『いだてん』に出演するなど女優としても活動している。
Instagram:@shen_tanaka

白濁の秘湯と、美のパワースポット

秋田新幹線の停車駅である田沢湖駅から車で約30分、乳頭温泉は、乳頭山の麓に広がる温泉郷だ。山道を登っていくと、独自の源泉を持った7つの温泉が点在しており、その総称として乳頭温泉郷と呼ばれている。秋田の温泉の中でも一番の知名度を誇り、宿の素朴な佇まいと、効能豊かな泉質で全国の温泉ファンの憧れの的となっている。

乳頭温泉での湯めぐりを楽しんだ後は、田沢湖エリアへ。神秘的な湖として知られる田沢湖は「辰子姫伝説」が語り継がれている。最大深度白濁の秘湯と、美のパワースポット423·4m という日本一の水深を誇り、深さが生み出す水面の美しい瑠璃色は見る人を引きつけてやまない。辰子姫に美を願う女性も多く、パワースポットとしても注目されている。身も心も綺麗になれる、乳頭温泉の旅にでかけよう。

300年以上の歴史を持つ、
老舗の秘湯

鶴の湯

鶴の湯には8つの湯船がある。その中でも一番の広さを誇るのが、この混浴露天風呂。足元から湧き出す新鮮な源泉は、水色がかって見える白湯。
歴史を感じるフロント。

乳頭温泉郷の中でも、最も古い歴史を持つのが鶴の湯。1688年には宿泊客がいたという記録が残っており、江戸時代には秋田藩主の湯治場として使われていた。地元の猟師が、この湯で傷を癒やす鶴を見たという伝説も残る。

いろりと灯油ランプが置かれた食事処では、山の幸がふんだんに使われた食事がいただける。

硫黄を含み、独特の香りが漂うミルキーな白湯や、とろりとした肌触りが特徴の黒湯、眼病に良いと言われる中の湯、打たせ湯として使用されている滝の湯の4種類の異なる源泉が湧いていて、湯めぐりが楽しめる。

茅葺き屋根の長屋は、江戸時代に秋田藩主の警護の武士が使ったと言われ、現在は宿泊用の部屋や休憩室として利用される。国の登録有形文化財にも指定された。

鶴の湯
秋田県仙北市田沢湖先達沢国有林50
☎0187-46-2139
1泊2食付き¥9830(税込み)~