2019.10.18
# 癒し
# 動物
日本最小クラスの野鳥。山で会った妖精は言った「私が一番好きな鳥」
北海道から毎日お届け中!ナキウサギを撮っていたら、その横に!?
ミソサザイは、日本の野鳥のなかでも最小クラスの小鳥です。
普段、暗い林の中に生息しているため、あまり目にすることはありません。
秋の色が濃くなってきたある日、登山の途中で鳥好きだという若い女性に出会いました。どこかはかなげな美人、まるで山の妖精のようで、ちょっとぞくっとしました。
その妖精さんは、「野鳥のなかで一番好きなのはミソサザイです!」と断言した。

僕が大好きな真っ赤なギンザンマシコでもなく、茶色で地味なミソサザイ!
僕は驚いたが、妖精さんは最後まで「可愛いんです♪」と力説していた。
妖精さんと会った数日後、ガレ場まで登ってナキウサギを撮影していると、横からミソサザイが現れた。
目の前では、ナキウサギが葉っぱを食べていた。
いつもならナキウサギに集中するが、あの妖精さんに導かれたように現れたミソサザイが、「撮影してよ!」と尻尾を上げてアピールしてくる。
「それじゃあ、カッコよく撮影しようじゃないか!」と、レンズを向けた。


ミソサザイは、ちょこちょこ動きながら、いろんなポージングをしてくれた。
可愛かった……。
僕に、またひとつ山の魅力を教えてくれたあの女性。本当に山の妖精だったのかもしれない。