2019.10.22
# その他

メガヒットしそうな「新書のタイトル」を、本気で考えてみた

こんな現代新書を読みたい!(前編)
現代新書編集部 プロフィール

ヨネ:あとは、新書でよいのかわからないけれど、『チェス』が気になりました。

ハジメ:やっぱり、なんか修飾語を前後につけたい気がするんだよなぁ。現代新書の伝統として……。

ヨネ:『チェスひとつばなし』とか⁉ と、いろいろ挙げたいのですが、「チャレンジ企画派」としての私のイチオシは『ジョン欠地王』ですね。王なのにとんでもなく情けないという弱さこそ、読者にウケる匂いがしました。

実は『ジョン欠地王』のタイトルは二人から来ていたんですけど、片方のサブタイトルが「愚王と呼ばれた不屈の闘士」。もう片方は「俺のロイヤルアーミーがこんなに弱いはずがない」。

マサ:なんだかラノベみたい!

ヨネ:サブタイトルの惹きの強さから、前者を最終選考に残したいです。

 

『だみ声』『うんしゅうみかん』『冬虫夏草』

ハジメ:せっかくの機会だから、現代新書アルバイトの学生たちの推しも聞いてみよう!

ショウ アルバイトリーダーの大学院生。膨大な読書量を誇る、本好き男子。マイブームは現代新書のタイトルから担当編集者を予想すること

アキラ アルバイトの大学生。講談社の別部署に出没することも。おやつのハイチュウが大好物らしい

ミユ アルバイトの大学生。言葉遣いや立ち居振舞いがとても丁寧な体育会系女子。特技は日本に住むパンダの顔を見分けられること

ハヤト アルバイトの大学院生。文系読者も楽しめるような理系テーマの新書を手がける編集者になりたい

ショウ:修飾語に注目してみると『戦うホーエンツォレルン家』。「戦う」って、良くないですか?『殴り合うための倫理哲学』も強い気がします。

ハジメ:う〜ん、確かに面白いな。

ショウ:単語で面白いのは『だみ声』や『うんしゅうみかん』。それで、イチオシは『美少女は二度僕を殺す』です。新書っぽくはないけど、「なんで2回殺されるんだろう?」っていう疑問が湧いてきて、気になるタイトルでした。

アキラ:語感で選んだのは『絵文字はエモい』(笑)。内容的に読みたいなって思ったのは『未批准の国際条約』。あんまり日本はないんですけど、少し前に遡ると結構あるので、その経緯とか各国の関係性とか面白そうだなって思いました。

ハヤト:僕は『冬虫夏草』です。タイトルはシンプルだけれど、ビジュアルが目を引きますよね、気持ち悪くて。写真をうまく使えたら、いいフックになるんじゃないかなと思いました。

ハジメ:現代新書的には、「おどろきの冬虫夏草」とかつけたくなるね。「すてきな冬虫夏草」もいい……でも、冬虫夏草って素敵な形をしていないんだよなぁ(笑)。

ハヤト:あとは『ソビエト時代の物理学教程』。ソビエト時代の科学は、全てを共産主義や唯物論に着地させなきゃいけないので、ロジックがめちゃくちゃなんです。そこに着目して、「こんなに変だよ!」みたいな感じにしたら面白いかと。

ハジメ:それは、お客さんがつくかもね! 強引な論理で構築された昔の学問って面白い気がする。

最終候補に残ったのは……

ヨネ:というわけで、ひととおり優れたタイトルを出し合ったところで、最終候補20タイトルを決めましょう! 

(最終候補に残したい数タイトルに各人がマルをつけていき、マルの多く集まったものから順番に残していく)

ハジメ:ここで、弊社で「女媧 JOKER」を書いていただいた大西巷一さんには『フス戦争』など、現代ビジネスで執筆していただいたこともある北村紗衣さんには『蕎麦と「男らしさ」』、アニメ等で時代考証をされている白土晴一さんには『日本スパイのグレート・ゲーム』、漫画家の田中圭一さんには『(※自主規制)』を応募していただきました。心より感謝申し上げます。また、弊社のブルーバックス丸尾佐藤にも応募していただきました。ありがとうございます!

さらに、中公新書さんには『新書とは何か』というタイトルで本企画に参加していただいて、本当にありがとうございます。お陰様で、とても盛り上がりました。これからも切磋琢磨して、いい新書を作っていけたらと思っております。

では、最終候補タイトルの発表です!

<最終候補20タイトル>
『反十字軍史』『世界史を変えた文化大革命』『ジョン欠地王 愚王と呼ばれた不屈の闘士』『ポリティカル・コレクトネス』『フス戦争』『批判的思考』『思想の日本中世史』『吐蕃 チベット高地に栄えた帝国』『インダス文明』『冬虫夏草』『アメリカ国立公文書館』『古代日本の軍隊』『香港の歴史』『米騒動』『髭の世界史』『石牟礼道子』『●●』『ソビエト時代の物理学教程』『美少女は、二度僕を殺す』『ウィキペディア』

ヨネ:と、このように最終候補が決まりました! さてここから優秀賞を決めていきますが……その前に、皆さんから寄せられた、なんだか笑える面白タイトルをご紹介していきましょう。

                    (以下、27日公開予定の後編へ続く!)

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