右も左も「Konan」…どっちに行っていいかわからない!(蘆田颯介氏撮影)

日本の「公共サイン」はわかりづらすぎる…外国人は困ってます!

災害時には大混乱を招くかもしれない

地名や施設名がバラバラ…

みなさんは、外国人の立場で、道路標識や駅の案内板といった「公共サイン」のアルファベット部分を読んでみたことがありますか? この箇所、外国籍住民や旅行者の方にとっては、サインを読み取る大事な部分になります。

ところが、実際に公共サインを並べてみて気づくのは、基本的な用語や表示のルールが統一されていないことです。以下の三つの写真において、「大通り」がどう表示されているか比べてみてください。

「Main St.」「odori」「boulevard」とバラバラです。同じものをいろいろな言い方で呼んでいて、これでは外国の人にとって読みやすいはずがありません。

さらに、ここでは「boulevard」に注目してください。公共サインにはたまに使われていますが、一般にはあまり見慣れない英単語ではないでしょうか。手元の辞書(大修館書店『ジーニアス』)で調べてみると「avenueの方がよく用いられる」とあります。だったら、avenueを使う方がより伝わるでしょうね。

ほかの例も見てみましょう。同一施設なのに全く違う英訳がついているものもあります。以下の二つの公共サインは近い場所に設置されているのに、「城址公園」がそれぞれ「Toyama Castle Park」「Joshi Park」と全然違う訳・表記になっています

「Castle Park」という表記
「Joshi Park」という表記

こういった訳や表記の違いは日本中に散見されます。特に市役所の表示はひどいですね。ぜひみなさんも一度、お住まいの自治体が掲げている市役所(町役場)の表示を複数探して比べてみてください。おもしろいですよ。

 

この記事では、在住外国人にとって読みにくい公共サインを様々な視点で紹介していきます。

日本社会は移民の受け入れに舵を切りました。2020年には東京五輪を迎えて観光客も増えていきます。外国人が増えるなか、こうした「読みにくい公共サイン」は今後、様々な困った事態を引き起こす可能性が十分に考えられます。後述するように、とくに災害の際には大きな混乱につながらないとも限りません。