「生理」というタブーに切り込む

女性の生理を擬人化した話題作、二階堂ふみさん主演の映画『生理ちゃん』が、2019年11月8日(金)に公開されます。原作は、累計1000万PVを獲得した小山健氏による短編WEB漫画です。日本では昔からタブー観も否めなかった女性の“生理”。これを擬人化して、月に1回、女性のもとに容赦なくやって来る嫌われ者(!?)“生理ちゃん”と、女性たちとの関係をシュールに、コミカルに描いています。

独自の感性で支持を得る二階堂ふみさん。近年はカメラマンとしても活躍

この作品に登場する女性たちに共通していることは、みんなさまざまなかたちで生理に悩んでいるということ。女性ファッション誌の編集部でバリバリ働く主人公・青子(二階堂ふみ)は、仕事中であってもデート中でもお構いなくやって来る生理ちゃんという存在を常に背負いながら、生きている。彼女たちは、どのように生理ちゃんと向き合っていくのか…。

男性には「背負って生きていくなんて、いやいや大げさでしょ!」と思う人もいるかもしれません。しかし、女性読者ならこのつらさがわかるはずです。

緊急搬送されることも

けれども、「生理痛は当たり前にあるもの」。そう思って、放置していませんか? 生理痛が普段からつらい人は、ほかに病気が隠れていても、「いつも痛いから…」と緊急性があるのに、受診が遅れてしまうこともあります。

たとえば、自分では生理痛だと思っていても、実は妊娠していて、気づかずに流産しかけて出血していたとか、子宮外妊娠のため出血していたということもあり得ます。特に、子宮外妊娠の場合、性器から出てくる出血量は少なくても、実は腹腔内に大量に出血していることもあり、その場合はショック死することもあり得ます。生理がある女性には、常に妊娠の可能性がついて回るのです。

また、性成熟期の女性の3人にひとりは持っていると言われている子宮筋腫。そのひとつ「漿膜下(しょうまくか)子宮筋腫」だと、まれではありますが、茎捻転(けいねんてん)を起こして急性の強い痛みに襲われ、救急搬送されることも。手術の遅れは、命にかかわることだってあります。

単なる生理痛と決めつけず、気が遠くなりそうな感じがあったり、脂汗が出るほどの痛みであれば、救急車を呼んでも構わないと思います。