2019.10.25
# アパレル

米国で「ゾンビモール」化が加速! リアル店舗は生き残れるか?

日本でも「小売の黙示録」がはじまる?
小出 フィッシャー 美奈 プロフィール

大型ショッピングモールをめぐる環境も日米では違う。

日本では「デッドモール」はゼロではないものの珍しく、商業統計を見ればむしろ近年は大型郊外モールの出現で小売業全体の売り場面積は伸びており、店舗あたりの売り場面積も増えている。イオンモールなどの事業計画を見ても、リニューアルが多いものの国内でも増床している。

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これには日米で需給に大きな違いがあることを押さえておく必要があるだろう。

日本では「大店法」による規制の完全撤廃が2000年と大型店舗の歴史が比較的浅く、米国ほど大型店舗が多くない。

イオンリートによれば大型商業施設の「一施設あたりの人口」は日本では3万9000人(2017年)だが、米国は7000人だ。日本より5倍くらい供給が多いことになる。

 

「人口あたりの商業施設の面積」で見ても、米国は世界の中で飛び抜けて一人当たりの売場面積が大きい。

ある民間調査では、日本や欧州などでは一人当たりの売り場は4 平方フィート程度だが、米国は23平方フィート(約7坪)以上と5倍以上になっている。

こう見てくると、今の米国のリアル店舗の凋落ぶりは、そのすべてが「アマゾン」との競争で説明がつくのではなく、過剰供給や過剰投資、レバレッジなどの経営姿勢にも問題がありそうだ。

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