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「NHKは暴力団と一緒」日本郵政鈴木副社長が「超強気」なカラクリ

日本の放送行政の闇

天下りと圧力

かんぽ生命保険の不正販売問題を告発したNHK「クローズアップ現代+/郵便局が保険を 押し売り ~郵便局員たちの告白」(昨年4月24日放送)の取材手法などについて、不満を抱いた元総務省事務次官で日本郵政に天下りしている鈴木康雄副社長(69)らが、同局に事実上の圧力を加えていた。説明するまでもなく、総務省は放送局の所管官庁である。

NHK HPより
 

ここまで鮮明に放送行政の問題点が浮き彫りになった事例は過去にない。一刻も早く、内閣の下に置かれている総務省から、放送行政を切り離すべきだろう。海外ではそれが当たり前になりつつある。そもそも、報道機関として権力を監視する役割も持つ放送局を、政権がコントロールできる総務省が所管すること自体、おかしな話なのだ。

NHKと鈴木氏の問題を簡単に振り返る。「クロ現」は昨年7月、続編制作に向け、情報提供を募る動画をネット上にアップした。だが、日本郵政の抗議を受けて削除する。その前に鈴木氏は、同局記者から「取材を受けてくれれば動画を消す」と、説明されたという(NHKは否定)。

この取材手法について鈴木氏は今月3日、「まるで暴力団と一緒。殴っておいて、これ以上殴ってほしくないならやめたるわ、俺の言うことを聞けって、バカじゃねぇの」と、新聞記者たちに言い放った。顧客に不利益を与えた疑いのある、かんぽ生命の契約件数は計約18万3000件にも達している。「クロ現」の告発は事実だった。にもかかわらず、鈴木氏はあくまで強気だ。それは自身が放送局を監督する総務省の事務方トップだったことと無縁とは思いがたい。