関西電力の深刻すぎる闇…検察が動かざるを得ない「これだけのワケ」

問われる電力会社の「在り方と体質」
伊藤 博敏 プロフィール

1年間「封印」されていた

森山氏が、取締役、相談役、顧問などを務めていた森山系企業は、いずれも関電絡みで工事を受注、売り上げを伸ばしており、受注総額はこの3年間で百数十億円に達する。

森山系企業が森山氏に資金提供。そのカネで森山氏は関電幹部らを金品で籠絡。関電幹部は情報を森山氏に提供するほか、特命発注という形で森山氏に応えた――。

 

この原発マネーの還流が、社会的に許されるわけはないが、少なくとも社内調査委員会は違法性を指摘せず、その結論をもとに関電は事件を1年間、封印。同社の監査役会も「報告書はおおむね妥当」として、当時、取締役会に報告せず、公表を働きかけることもなかった。

共同通信が、金沢国税局による森山系企業・吉田開発への査察で判明した関電幹部への金銭授受を報じなければ、この問題が表面化することはなかった。

ガバナンスとコンプライアンスの強化が叫ばれる時代に、なぜこんな判断が罷り通り、それを監査役会は許したのか。

そのカラクリを喝破したのは、郷原信郎弁護士である。元検事の郷原氏は、自身のブログ<郷原信郎が斬る>のなかで「関電経営トップはなぜ居座り続けるのか~『関西検察OB』との“深い関係”」(10月7日配信)と題して、その深層に迫っている。