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実録!「プロ経営者」の私が、会社をクビになった「理不尽な理由」

実は、プロ経営者ってこんな感じです…

プロ経営者の悲哀

「十分な結果には満足しています。後は我々でやりますので、ここまでということでお願いします」

これは著者が何年も連続して減益・赤字に陥っていた会社X社(Y社の子会社)に落下傘経営者としてやってきて、1年で黒字化した決算を終えた直後に、親会社Y社に呼ばれて言われたセリフでした。話している相手が無表情に判決文を読んでいたような様子は今も鮮明に覚えています。

 

「なにか親会社を怒らせる理由が別にあるのではないか」そう思う読者もいるかも知れません。しかし、そうとは言えないと思います。実は長年にわたり私と同じような仕事をしてきた実績ある複数の知人からも、ほぼ同じ目に遭遇した話を聞きました。つまり、私の例は決して特別なものではないのです。

今回は、あまり知られていない、いわゆるプロ経営者の実態、それもちょっと悲哀に満ちた実態についてお話ししてみたいと思います。

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プロ経営者と聞くと、みなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか。メディアの影響か、高額の報酬を取っていろいろな会社を渡り歩き、ドラマチックに活躍する姿を想像する方も多いのではないでしょうか。

たしかに、よく見ると良い結果は何も出していないのに、雰囲気の演出や会話スキルによってオーナーや権力者にうまく取り入って高額の報酬だけ取り続けるジジイ殺しのような方も存在します。

以前投資会社に勤務していた頃、株主の立場として、そうした「雰囲気だけ」タイプの経営者候補を面談をしたことがありました。成功例として「社内に良いムードを作ったプロジェクト」について情熱込めて説明された後に、結果の数字について確認の質問をしたところ「そんなことは本質的ではない!」と一喝されて驚きました。

ただ、人柄自体はとても魅力的で雑談も面白く、オーラは出ていました。波長が合う株主だったらすごく意気投合するだろうなと思った記憶があります。もちろん、別の方にお願いしましたが。