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大河ドラマ、新1万円札の顔、渋沢栄一を知る「4つのポイント」

「日本の資本主義の父」の生涯

意外と知られていない偉人

再来年の2021(令和3年)年に放送されるNHK大河ドラマのタイトルは、『青天を衝け』と決まった。主人公は、渋沢栄一。今さら言うまでもないが、2024年(令和6年)度から出回る新しい一万円札の肖像画のモデルである。

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紙幣のモデル、大河の主人公という「大役」が次々と決まった渋沢栄一だが、その名前を聞いてピンとくる人のほうが少ないのではないだろうか。

500もの企業を育てた」「600もの社会公共事業に携わった」など、にわかに光が当てられたことで、栄一のざっくりとした功績はネット上で散見されるようになった。だが、具体的に彼の功績を説明できる人は、どれだけいるだろうか?

王子製紙」や「帝国ホテル」や「みずほ銀行」や「日本赤十字社」や「一橋大学」の創設に栄一がかかわっていることを知っていたという人は、どれだけいるだろうか? 

NHKの制作スケジュールを把握しているわけではないが、お札に描かれると決まらなければ、大河ドラマの主人公になることもなかったかもしれない。

 

幕末から明治にかけての大転換期に、日本の仕組みを変えた栄一は、「日本の資本主義の父」と称さている。地方の豪農の倅がとんとん拍子に大蔵官僚となり、役所の事実上のナンバー2へと上り詰めたかと思えば、一転、その地位をなげうって日本に初めての民間銀行をつくり、その後の日本の国力を盤石なものにするためのインフラ事業にかかわった――。

簡単にいってしまえば、このようなプロフィールとなる。

栄一の人生を読み解くのに必須なのが、この「転身」である。「豪農の息子から官僚」、「官僚から実業家」という転身をする前後の事情を頭に入れると、「日本の資本主義の父」はグッと身近感じるはずだ。

大河が始まるまで、そして新札が発行されるまで、しばらく間はあるが、栄一の人生の4つのポイントにしぼって、おさらいしていきたい。