余ったお金がさらに集まる「富の一極集中」が先進国を疲弊させている

戦後75年で進んだ階層の固定化が
大原 浩 プロフィール

どんなに貧しい国にも大金持ちはいる

「どんなに貧しい国にも大金持ちはいる」という言葉の典型は北朝鮮の金正恩氏であろう。

世界の貧困国の1つ(まともな経済統計が無いので詳細はわからないが……)であるにもかかわらず、国家収入のかなりの部分を懐に入れている金氏は、王侯貴族のような暮らしを謳歌し「喜び組」と呼ばれる怪しげな集団も所有している。

また、反政府系メデァアの報道によれば、共産主義中国の前国家主席、胡錦濤一族の隠し資産は100兆円にも上るとされる。世界一の富豪を争ってきたビル・ゲイツやウォーレン・バフェットの資産でも10兆円程度であるから、100兆円というのは途方もない金額である。

 

その他、アフリカ、中南米、アジアなどに見られる独裁政権の指導者たちも大金持ちだ。

フィリピンで約20年間にわたって権力を握った後1986年のエドゥサ革命によって打倒された、フェルディナンド・マルコス夫人である、イメルダ・マルコスの膨大な数の靴のコレクションは当時話題になった。

英国宰相として名を残すウィンストン・チャーチルは、「金持ちを貧乏人にしても、貧乏人が金持ちになるわけではない」と共産主義を皮肉ったが、全くその通りだと思う。

しかし、「金持ちがもっと金持ちになっても国民が豊かになるわけではない」ということも、発展途上国における数え切れない事例によって明らかになっている。

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