忠犬ハチ公のイメージに象徴される、パートナーと認めた相手との特別な絆。信頼を得た人だけが、その親密さを知ることができます。秋田犬は凛々しく、気高く、そして堪らなく愛らしい!

秋田犬とは?

東北地方でマタギの相棒を担っていた狩猟犬がルーツといわれる。幕末から明治にかけては闘犬としても活躍した。マタギ犬、大館犬、鹿角犬、南部犬などと呼ばれていたが、1931年の天然記念物指定時に秋田犬という名称に統一。

日本原産の6犬種のうち、唯一の大型犬で、立ち耳、巻き尾、長く太い四肢、剛毛などの力強い特徴を持つ。特にハリウッド映画『HACHI 約束の犬』のヒット以降は海外でも人気を博し、プーチン大統領や元横綱・朝青龍、アリーナ・ザギトワなど著名人が愛犬としていることでも話題に。

立ち姿、振る舞い、性質。
秋田が育んだ、孤高の美しさ

たとえばトイ・プードルを思い浮かべてみてほしい。彼らはテディベアのような愛くるしさでもって快活に愛嬌を振りまいてくれる。あるいはゴールデン・レトリーバーでもいい。目尻の下がった離れ気味の目や、明るく開いた口元、やや下方についた垂れ耳にいたるまで、すべてのパーツが親しみに満ち、いつだって惜しみなくこちらに“笑顔”を向けてくれる。

それなのに、秋田犬ときたらどうだろう。ブスッとした表情で一見、ちっとも愛想がない(ように見える)。気安く撫でようとしようものなら、安直に懐に入ろうとするこちらの思惑をはねつけるような、冷静な眼差しを向けられてしまう(気がする)。いやいや、どうにも簡単には手なずけがたい──でも、まさにこのことこそが、人々を魅了してやまない秋田犬の美点なのだ。他人には簡単になつかない代わりに、自分にだけ心を許し、自分にだけ見せてくれる表情があるのだ。

凛々しく立った分厚い耳。くるりと丸まったしっぽ。すらりと伸びた太く長い四肢。今や世界中で人気がある秋田犬だが、あわや絶滅かという危機にこれまで二度も瀕している。