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ジャパネット・髙田社長に学ぶ「一瞬で皆がファンになる声」の作り方

人気ボディワーカーが解き明かす

あなたの職場に、なぜか話しかけやすい人、仕事終わりに飲みにいこうと思わず誘いたくなる人っていませんか? また特に頑張っているわけではないのに上司からかわいがられ、部下からも信頼されている人は? 『人間関係が楽になる神経の仕組み 脳幹リセットワーク』(講談社+α新書)の著者・藤本靖氏によると、人の心を引きつける人は、身体の使い方に特徴があるといいます。

中でも特徴的な人物は、ジャパネットたかた創業者、髙田明さん。テレビショッピングを軸にこれまでにはない新しいメディアミックスによる販売体系を一代でつくりあげた、まさに起業家のお手本となるような人物です。

2017年には経営危機に陥っていたサッカーJ2のクラブチーム、V・ファーレン長崎の社長に就任して、1年目にして同チームのJ1昇格に貢献するというニュースに世の中は驚き、そして皆が髙田社長の組織統率力、人間力を再確認することになったのです。

人間本来の魅力を引き出すボディワーカー藤本靖氏が、人の心を引きつける髙田社長の魅力の秘密を「身体」という観点で対談を通して解き明かし、そのエッセンスを誰にでも簡単に再現可能なワークとして紹介します。

耳をひっぱると心地よく響く声が出る

藤本 お会いしてまずびっくりしたのが、お声が想像していたのと全く違います。低い声でゆっくり穏やかに話されるのですね。

髙田 講演会などで初めて会った人にはいつもびっくりされます。本当にあの髙田さんですかって(笑)。普段はこんな感じですよ。

藤本 今日は、人間関係で疲れている人が楽になるためのヒントを髙田社長から学ばせていただきたいとおもっています。まず、テレビショッピングで話されている時の声のことなのですが……。

髙田 あの甲高い声のことですね(笑)。

藤本 いや、甲高いとは……。

髙田 深夜にテレビを見ていて、偶然自分が番組に出ていたら、私はすぐチャンネルを替えていましたよ。だって、あの声は寝る前には聞きたくないでしょ(笑)。

藤本 ……(笑)。いえいえ、髙田社長の声、身体の専門家から見たら、ものすごくすばらしいです。

髙田 えっ、本当に? そうなの?

藤本 はい、声楽の専門家にも確認しましたが、見事な「鼻腔共鳴」の発声です。オペラ歌手が出す鼻から頭に抜けるような声です。あれは、声を出す側にとっても、聞く側にとっても、身体的にとても心地よく響くのです。

髙田 そんな風に考えたことはなかったですね。テレビの前のお客さんに「伝えたい」という気持ちが強くなると自然とあの声になるのです。強い想いは身体から発せられるということですね。

藤本 スマートな外見とのギャップで、あの高い声がユーモラスに受けとられている面はあるとおもうのですが、実は身体的にはとても心地いいのです。

 

髙田 なるほど。声で伝えるというのは、伝え手の心が全部出るんです。伝え手の心が視聴者につながるから物が売れるのです。

藤本 まさに、人間関係のあり方にも通じる話です。ここで鼻腔共鳴による発声をするための「耳ひっぱりボイス」のワークをご紹介します。このワークを行えばだれでも簡単に相手にとって心地よい声を出すことができ、人間関係もスムーズになります。

「耳ひっぱりボイスのワーク」で心地よく通る声が手に入る。中指は耳のくぼみ、親指は耳の後ろに添え、2本の指で耳の付け根あたりを軽く挟み、肘は軽く横へ広げ、両耳を頭の側面から2〜3ミリ浮かせるように気持ち斜めにひっぱった状態で声を出す。