# オムライス

ポムの樹が「オムライス専門店で1人勝ち」を維持する強さのヒミツ

価格設定、卵の焼き方、どれも絶妙

乙女心を読んだ巧みな設定

オムライスと聞いて、あなたはどんな姿を思い浮かべるだろうか。紡錘形をした黄色い卵の上に、アクセントの赤いケチャップがたらり。そんな昔懐かしい喫茶店のオムライスを真っ先に思い浮かべた人にとって、オムライス専門店「ポムの樹」のメニューはもはや異世界かもしれない。

ポムの樹「定番ケチャップオムライス」/写真は公式サイトより

ポムフードが展開する「ポムの樹」は、1994年に大阪で開業。この25年で全国約130店舗をかまえるまでに成長した“オムライス業界”のトップランナーである。そのウリはなんといっても種類の豊富さだ。グランドメニューは40種類以上。それに期間限定メニューが加わる。ライスもケチャップライス、バターライス、和風ライスが選べ、サイズもSS、S、M、Lと4段階にわかれている。

原稿を書くにあたって実際に食べに行ってみたが、メニューの複雑さに圧倒されて悩むことしきり。結局、一番シンプルなケチャップタイプのSサイズに落ち着いた。そして運ばれてきた皿にまたもや圧倒された。

 

むっちりとした嵩高いオムライスが皿の中央にどーん。喫茶店のものとくらべたら、ゆうに1.5倍はありそうなサイズである。Sサイズと言いながら、存在感は十分。それもそのはず、メニューを見返してみたら、Sサイズに使われているライスはお茶碗1.7杯分、卵は3個となかなかのボリュームだったのだ。

夕飯時には少し早い、夕方の日曜日の渋谷。女子に人気との評判だけあって、8割方埋まっている店内のほとんどが若い女性客、もしくはカップルで占められている。あとは男性おひとりさまが1、2人組が1といったところ。まわりを見渡すと、そのほとんどがSサイズを頼んでいるっぽい。