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韓国内で「もう限界」…! 文在寅政権の「死に体」はもう止まらない

風向きが大きく変わった
武藤 正敏 プロフィール

曺国をかばい過ぎた「代償」

そもそも曺国法相守護のための集会を行ったのは革新系である。

さらに文在寅大統領は、国連総会出席から帰国後、「厳正かつ人権を尊重する節制された検察権の行使が何より重要だ」として検察の捜査に介入し、曺国長官の自宅を11時間捜索したことに不快感を示した。

しかも、革新系は瑞草洞集会で曺国長官をサポートし、文在寅大統領の検察批判に呼応して捜査に圧力をかけた。

〔photo〕gettyimages

この結果、曺国法相の夫人は休日である3日に非公開で検察に呼ばれ取り調べを受けたが、健康上の理由により供述調書も作らないまま、8時間後には帰宅を許された。加えて、曺国夫人は翌日の検察の取り調べにも健康上の理由で出頭しなかった

こうした文在寅大統領の圧力や、世論の後押で、捜査に手心を加えさせようとしてきた政権側の目論見をくじくのが今回の光化門集会の圧力である。

 

曺国辞任を求める大きな世論の流れのなかで、朴槿恵弾劾集会と同様な規模の集会が開かれたことにより、文在寅大統領にとって捜査に不満があっても、うかつに関与できなくなる状況になってしまった。

集会の要求は曺国辞任ばかりではなく、これを任命した文在寅大統領にも曺国罷免を求めるものである。既に文在寅大統領は曺国法相を庇い、そのスキャンダルに深入りしすぎてしまった。

文在寅大統領としては、曺国法相の捜査がさらに進み本人の逮捕となれば政権に対する打撃が大きいので、何とか防ぎたい、そのため検察改革の具体案を作るように検察総長に指示したりしてけん制しているが、同時に曺国法相の事件がさらに広がり政権の基盤を脅かすのは避けたいところであろう。

既に曺国法相の事件に大統領がさらに関与するとなると文在寅大統領への抗議活動に転嫁しかねないところまで来ている。痛しかゆしの状態である。