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老後2000万円不足時代、年齢別・超具体的な「節約術」教えます

老後を安心して生き抜くために
現在、すでに崩壊しかけている年金制度。襲い来る資金不足を回避するためにはどうすればいいのか。「老後生活資金2000万円不足時代」のサバイバルの仕方について、『年金「最終警告」』の島澤諭氏が年齢別に説いていく。

老後までに2000万円を備えるには

金融庁の資料によると、年金だけでは、老後の生活資金が2000万円不足するとのことでした。(※1)

では、どうすれば、いまから2000万円を用意できるのでしょうか?データを使って一緒に考えてみましょう。

図1・図2(出典:2018年 総務省統計局「家計調査報告」)

まず、年代別に何にいくら使っているのか、見てみます(図1、図2)。

実際には、年代別の消費支出にそれほど違いはありませんが、年代別支出の特徴を見ますと、20代では住居費が高めで教育費負担がまだ少ない、30代は教養娯楽費が高く、40代では子どもの教育費が高くなっています。

50代・60代は交際費などが高く、特に60代では消費額の2割以上を占めています。また、60代ではほかの世代に比べて食費も高くなっています。これは、食費に占めるお惣菜や冷凍食品などの調理済み食品の購入が増えるからです。

この他、日本の平均的な世帯では、2800万円のマイホームを40代までには購入しますし、マイカーを約8年に一回購入しています。年金を受け取る頃までにはマイカーを手放すとすると、生涯で5回購入しますから、合計1000万円使います。

マイホームにしても、マイカーにしても、賃貸派や公共交通機関派もいると思いますが、所有せずシェアしても、ほぼ同じサービスが必要だとすれば、結局使う金額に違いはありません。ですから、以上の支出額を合計すると20代は一生涯に3・5億円使う計算です(※2)

一方、年金を含めた生涯所得は3・3億円です。差し引きで、やはり大体2000万円不足することになります。ここでの問題は2000万円の捻出方法でした。わたしは、利殖の専門家ではないので、あくまで節約戦術に特化していきます。お金が増えるにこしたことはありませんが、増えなくても何とかなる方が安心でもあるからです。

(※1)老後の生活資金が年金だけでは2000万円足りないとした資料は、本当は厚生労働省が作成し、金融庁の当該部会に提出したものです。

(※2)現在の年齢から年金を貰う年齢に達するまでの合計額。

20代は食費削減を意識しよう

20代の場合は、計画が立てやすいです。年金を貰うまでまだ40年以上もあります。人生これからですから。なお、支出を控える項目は、30代も、40代も、50代も基本は変わりません。ただ、歳をとるにつれていっそうの努力が必要になるだけです。

支出の大所は、食費です。プライベートブランドの商品を使ったり、旬の食材を使うことで、一月1万円削減できれば、500万円食費を削ることができます。あるいは、日頃何気なく、いつのまにか習慣化してしまったコンビニやファストフード店などでのコーヒーを一日300円分ほど我慢して、マイボトルにお茶などを入れて持ち歩くことにすれば、やはり月1万円の節約になりますから、500万円捻出できます。

マイボトル持参が習慣化すれば大きな節約に(photo by iStock)

それに、外食も控えましょう。月に3000〜4000円の外食を控えるだけで、150万円節約になります。健康に気を付けた食生活に見直すことで、健康食品35万円出費を抑えることになります。

誰もいない部屋の灯りをこまめに消したり、電気やガスの契約を見直したりして、2割使用料を抑えられれば、190万円になります。流行りを追いかけるのをやめて、定番の洋服を着るのを心がけて、月2000〜3000円出費を抑えれば、120万円節約できます。

スマホ代は年金をもらうまでには740万円もかかります!ですから、菅官房長官の要請通り、スマホ代が本当に4割下がることを期待すれば、300万円節約できます。

さらに、旅行を年1回控えたり、スマホゲームへの課金を控えれば、240万円捻出可能です。毎月のお小遣いを3000円減らせば140万円、飲み会を月2回ほど我慢することで325万円確保できます。こうして、頑張って節約した金額は合計すると2000万円!目標クリアです!

30代の節約も侮るなかれ

30代の場合は、20代よりは、10年年を取ったので、少し厳しくなりますが、まだ年金を貰うまでには30年以上と余裕があるので大丈夫です。

30代は、月1・5万円、一日4〜5杯の缶コーヒーに相当する食費を削っていければ530万円、月5000円の外食を我慢して185万円、サプリメントや薬をやめて35万円、光熱水道費を155万円、ソファーやベッド、タンスの新調を諦めて80万円、月3000円の洋服や靴、下着を我慢して100万円、スマホ代250万円、年1回7万〜8万円の家族旅行を控えれば220万円、お小遣いや交際費を半分に削減すれば、それぞれ190万円、280万円節約できます。これで大丈夫です。