自分を本当に必要としてくれる
場所があればそれでいい。

もう一つ、ニューヨークでクリアになったことがある。

「私を本当に必要としてくれる場所があれば、どこへでも飛んでいける、それが『ミュージカル』だったら、それに人生をささげたい。」

日本に戻ると、周囲からの「ニューヨークで勉強してきたんでしょ? お手並み拝見!」という目で見られることがプレッシャーになった。

「いろんな学校に通って、いろんなレッスンを受けて、いろんな経験をしましたし、向こうのオーディションはいくつか受けた。でも、日本では、スタッフさんや共演者の方から、『稽古場にいると空気が違う』と言われたり、『前よりも表現力が増した』と言っていただいたり。周りの反応で、『留学は無駄ではなかったんだ』と思うことができました。留学を経験する前と後の、その差を感じてもらえる、自分を試せる場所があることは幸せだな、って」