# 政府 # クラウドファンディング

政府は何%までクラウドファンディングだけで運営できるのか?

予算作りの分散化と新たなガバナンス
西川アサキ with VECTION プロフィール

政府のクラウドファンディング化??

現在VECTIONでは、この文章の延長線上にある内容のスライドも同時編集中なのですが、その最中、メンバーの掬矢吉水さんが「政府のクラウドファンディング化」という文言をスライドに書き込んでいるのを筆者は見つけました。

その時は、筆者がネタフリをしていて、「コピー可能な情報財(たとえば漫画や動画やソフトウェア)が富の多くを占める世の中になって、人の実質的な豊かさの結構な割合が物理的な希少性の制約から自由になった。なのに、色々権利やアクセス権をつけることで「手に入らなさ」を擬似的に作っている。さて、それ以外に、皆が得する制度はないのか?」という話題でした。

そして、誰もが思いつくように、「コピー自由だと情報財を作る人の生活費が賄えない」というなら、「そもそも皆がコピーしたいような情報財はできるだけ税金で作ればいいじゃ?」、「でも、まあそうすると、大抵ろくなものができないよね」というようなやりとりがありました。

その少しあと、件のスライドを作っていた時、「政府のクラウドファンディング化」という言葉を同時編集中のスライドに発見したのです。

 

最初は「政府のクラウドファンディング化」の意味も、どういう利点があるのかもよくわからなかったので、筆者は掬矢さんに尋ねました。

「コピー可能なものは税金で公共財として作る、とする。でも、そうすると何を作るのか、どういうものを作るのか、誰に作らせるのかということを決める段階で、余計な人がいっぱい出てきて大抵ろくなものができない。そんな現状がある」

「でも、クラウドファンディングで、普段よくわからないところで決まる政府・行政主導の事業企画&予算配分作業自体を行ってしまえば、すでに決まった企画や予算に対し入札するのとはだいぶ違うのでは?」

というのが、どうも掬矢さんの意図していたもののようでした。

企画段階、予算配分段階からクラウドファンディングなら、そもそも市場が政府予算を分配しているのと似たようなことになるになるわけで、少なくとも市場と同程度の効率性は保てるだろう(=間に余計な人が入らない)というわけです。