2019.11.04
# 大学入試

英語は氷山の一角、新共通テストの「国語」にも重大問題があった!

ただし、学生は慌てなくていい
原田 広幸 プロフィール

採点をめぐる問題

国語の共通テストに記述式を導入することで生じる制度上・運営上の欠陥とは何か。まず、採点をめぐる問題がいくつも浮上する。

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新共通テストは、大学毎に実施する個別試験に対する1次試験の役割を担う(とくに国公立大学の場合)。したがって、共通テスト実施後は、迅速かつ正確な採点と点数化が求められる。

しかし、共通テストの実施時期は、センター試験と同じ1月後半のままであることがわかっている(初回実施日は2021年1月16日~17日の土日2日間)。2月25日前後から始まる国公立大学の2次試験までの短期間に、はたして採点から成績回付までを完了できるのだろうか。

 

共通テストの結果は、国公立大学入試の二段階選抜(いわゆる門前払い)として、また私立大学の共通テストとしても利用される。しかも、私立は国立よりも試験日が早い。これらを考慮に入れると、実質2週間から最長で3週間以内に、採点が完了されなければならない

全問マーク式の現行センター試験ですら、極めてタイトなスケジュールなのである。

採点により多くの人手と時間を要する記述式で、50万人~60万人近くもの採点が可能になるとは到底考えられないのが普通の感覚ではないか。

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