マイクロソフトが最新「Surface」で見せた「日本的もの作り」

「攻め」の製品はいかにして生まれたか
西田 宗千佳 プロフィール

さらなるどよめきをもたらした商品

続いて「Surface Duo」が発表されると、会場はさらにどよめいた。

形は、Surface Neoをそのまま小さくしたようなもので、5.8インチのディスプレイを2つつなげると8.3インチになる。Neoがハードカバーの本なら、Duoは文庫だ。

Surface DuoSurface Duoを発表するパネイ氏
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Surface DuoSurface Duo実機。5.8インチ液晶ディスプレイを2枚備えた「スマホサイズ」の機器になる
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このサイズになると、「スマホに近い」という印象をもたらす。

ハイエンドスマホの世界では現在、有機ELディスプレイを使った「二つ折りスマホ」が話題だ。以前にも本連載で記事にしたが、サムスンの「Galaxy Fold」、ファーウェイの「Mate X」などがある。

Galaxy Foldは先日、韓国やアメリカなどで発売が開始され、ニューヨークの店頭でも陳列されていた。

Galaxy Foldニューヨークの店頭で見かけたサムスンの「二つ折りスマホ」、Galaxy Fold。店頭売価は1980ドル(税抜)とかなり高い。縦横比はSurface Duoより細長く、感覚が異なる
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「スマホ市場に再参入」……ではない!

Surface DuoのOSはなんと、WindowsではなくAndroidだ。

 

Googleと提携して開発されたもので、Androidのアプリももちろん、そのまま動作する。Windows 10 X譲りの操作性は採り入れられているが、要するに「Androidスマホ」だ。

surface duoAndroidを採用しているので、Google PlayからAndroidアプリをダウンロードして使える
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surface duoもちろん電話を受けることも可能だ
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surface neo duoSurface Neoと同様、2つの画面を活かして活用できるよう工夫されている
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マイクロソフトは2017年まで、Windowsをベースとする独自OSを使った「Windows Phone」を販売していた。すでに撤退ずみだったスマホ市場に、今回はAndroidを採用して再参入することになる。

 Surface Duoのプロモーションビデオ 

だが、パネイ氏は「スマートフォンへ参入」という見方をしてほしくないようだ。

どういうことか?