2019.10.06
# いじめ

ベストセラー『こども六法』が救った、9月1日の子どもたち

道のりは困難の連続だった…
山崎 聡一郎 プロフィール

昔の自分にプレゼントしたい

『こども六法』の反響は、クラウドファンディングの広がりと連続した地平にあるように感じています。「自分の子どもと一緒に読みたい」「自分の孫にプレゼントしたい」「大人もこの本を読んで勉強する必要がある」といった声をたくさんいただきます。また私と同じように「当時の自分が欲しかった」と言う方も多く見られ、安心感と達成感を抱いています。

しかし、『こども六法』は出版がゴールではありません。『こども六法』の目標は、全ての教室に1冊ずつ置かれるようにすることです。

 

いじめの中には犯罪に相当する行為もあるのだということ、教師と保護者に限らず助けてくれる大人は多くいるのだということ、前掲の「親告罪」など被害者が訴えなければ裁かれない犯罪もあるのだということ、いじめを解決することは大人の責任なのだということ……。このような、いじめられていた当時の自分が知りたかったこと、今いじめられている子ども達に伝えたいことがこの本には詰まっています。このメッセージを、今必要としている子どもにきちんと届けることが重要なのです。

そして今、少しずつその波が広がりつつあります。導入を検討して下さっている自治体、自身の母校に寄贈したいと複数冊購入される方、地域の学校に配りたいとご連絡を下さった企業や団体の方……。「購入者」としてではなく、このプロジェクトの「サポーター」として動いていただける方が続々と声を上げて下さっているのです。こんなにも心強いことはありません。

そして私の元にも研修や出張授業、講演会等の依頼を頂いております。『こども六法』の中に込められたメッセージ、『こども六法』では描き切れなかった「法律の意味」を伝える活動を、少しずつ大きくしていければと考えております。

『こども六法』の広がりがいじめを取り巻く状況をいかに改善できるのか、または今後どのような克服すべき課題が出現するのか。『こども六法』プロジェクトは、まだ始まったばかりです。

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