普段から、本をよく読むというモデルの高山都さんが、読書の秋におすすめしたい本をセレクトしてくれました。読書をあまりしない人にも読みやすい3冊をピックアップ。

連載「高山都のゆるごこちLIFE」では、高山さんのライフスタイルを通じて、毎日の生活を彩るヒントなどをお届けしています。

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心が温かくなって、豊かにもなる、
日常生活に欠かせない読書時間

本を読むことは昔から好きですね。朝、仕事に行く前に読んだり、寝る前にベッドの上で読んだり、普段から読書はよくしています。旅行や出張のときも、バッグの中に入れておいて移動中の車内や機内で読むことも多い。

あと、元気がないときに、あえて本をじっくり読むことも! 集中して読んでいるからなのか(?)、読み終えた後はイヤなことも忘れて、なんだかスッキリした気分になるんです(笑)。

手に取る本は、読書好きで本の趣味が合う友人におすすめされたものや、本屋さんで店員さんが描いたポップに惹かれたものを買ったり。あと、帯から直感的に選んだりすることもあります。

好きなジャンルは、温かみのある小説やエッセイ。作者や登場人物の生き様、個性・キャラクターが見えるもの、読んだ後にジワーッと沁み渡るような作品が好きですね。

今回は、何度も読み返したお気に入りの小説、エッセイ、絵本をご紹介します。

『センセイの鞄』(川上弘美 著) 37歳の主人公が、30歳ほど年の離れた恩師(センセイ)と行きつけの居酒屋で再会。その後、時間を共に過ごすようになり、恋愛が始まる。谷崎潤一郎賞を受賞した名作。※高山さん私物

お酒が好きで、ひとり飲みも好き。かつ、料理好きの友人が、『センセイの鞄』の感想をSNSで綴っていたのを見て、購入しました。

私もひとりで飲みに行くことが好きで、カウンターで隣の人と肩を並べて会話したり、お店の方とたわいもないことを話したりするのも好きなので、この本の物語がスーッと入ってきました。淡々としているけど、柔らかくって、ほんのり温かい。まるでお出汁のような優しさがある物語です。大人ならではの恋する気持ちも、描き方がとても好きです。

『台所のオーケストラ』(高峰秀子 著) 昭和の大女優・高峰秀子が、愛する夫・松山善三のために作り続けた酒の肴やお惣菜など、129品のレシピを披露した食エッセイ。※高山さん私物

私の本(高山都の美食姿)を担当してくださった編集者さんが、「都さんは高峰秀子さんの本、好きだと思いますよ」と、『コットンが好き』をプレゼントしてくださったことがキッカケで、高峰さんの本を読むようになりました。

時代は違えど、高峰さんのモノとの付き合い方や生活がとても素敵だなぁと思い、共感できる点も多かったんです。『台所のオーケストラ』は、簡単で季節感を大切にしたレシピがたくさん紹介されていて、文章もリズム感がよくて心地いい。読んでいると、“頑張らなくてもいいんだ”、“この感覚、大事にしていきたいな”、“こんな風に台所に立てる生き方っていいな”など、いろいろと思うことが多かった一冊です。

『誰も知らない世界のことわざ』エラ・フランシス・サンダース 著、前田まゆみ 訳) 他国の言語ではニュアンスをうまく表現しにくい“翻訳できない言葉”を52語集め、感性豊かな解説と愛らしいイラストで紹介。※高山さん私物

『誰も知らない世界のことわざ』は、本屋さんで見つけて表紙買い。あと、“誰も知らない”ってワードにも惹かれました。世界各国のことわざが、キュートでカラフルなイラストとともに紹介されていて、国によって言葉の使い方って、こんなにも違うんだなぁと勉強になり、新鮮な感覚にもなります。イラストレーターの友人も、この本を持っていると後で知りました(笑)。

高山さんお気に入りのページ。

パラパラとページをめくりながら、なんとなく読み返すだけで、心がホッとするような。子供の頃に読んでいた親しみのある絵本とはまた違い、大人が読みたくなる絵本だなと思います。プレゼントにもおすすめです。

Photo:Nobuki Kawaharazaki Hair&Make-up:Chika Suzuki(A.K.A.) ※衣装はすべて高山さん私物