10月14日 統計学者のW・E・デミング、誕生(1900年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

日本に統計的品質管理の考え方を紹介した統計学者エドワーズ・デミング(William Edwards Deming、1900-1993)が、この日、アメリカのアイオワ州に生まれました。

【写真】W・デミング
  エドワーズ・デミング photo by gettyimages

デミングは、コロラド大学とイェール大学で物理学・数学を学び、アメリカ農務省の国勢調査部門で働いていました。また、イェール大学在学中にベル研究所のインターシップを獲得、その際に出会った物理学者・統計学者のウォルター・アンドルー・シューハート(Walter Andrew Shewhart、1891-1967)に出会い、彼から大きな影響を受けます。

第二次大戦中は、シューハートとともに、戦時標準規格を策定したり、製造工程を視覚的に監視する統計的プロセス制御という方法を工場で実践したりしました。戦後、GHQの要請で日本の国勢調査に協力することなります。

これがきっかけとなり、日本で統計学的な手法の普及に取り組んだデミングは、日本産業の品質管理向上に大きな影響を与えることになったのです。1950年には、日本科学技術連盟の要請に応じて講演会が行われ、のちにその内容が書籍として刊行されました。この時の印税が寄贈され、品質管理に関するデミング賞が創設され、現在まで続いています。

日本の製造業では非常に有名だったデミングですが、アメリカではほとんど無名であり、のちに日本製品の品質の高さが世界中に認められるようになったときに初めて、彼の名前がアメリカでも広く認知されるようになったそうです。