見逃すな! 「赤字」や「悪材料」でも株価は上がる

株式市場は「へそ曲がり」
石井 勝利 プロフィール

悪材料が株価を上げる

悪材料で株価が上がるなんて、流石にレアなケースだろう。

7267 ホンダ

イギリスの生産工場閉鎖を明確にした2/19から暴騰した
みんなの株式 より

これも「赤字で株価が上がる」というのと、ある意味では似ている。

実は、株式市場では「なんだかはっきりしない」「不安である」というのが、一番嫌われる。

はっきりしていなくても、夢があれば買われるのが株。

悪くなりそうだ、「良くなるかもしれないけど、はっきりしない」、これが一番良くないのである。

2016年6月の国民投票で決定したイギリスのEU離脱問題は、イギリスに進出している多くの企業に衝撃を与えた。その後2年半経っても具体的な離脱の条件等がイギリス議会とEUとの間で決まらないことが、不安に拍車をかけている。

 

その不安に対して、2019年2月ホンダは「イギリスの生産工場を閉鎖する」ことを明確にした。

これで、ホンダの株価は急騰した。

本来、工場の閉鎖は、売れ行き不振、経営悪化がなければ行わない。ホンダの工場閉鎖は「良いニュース、情報」ではなかった。巨額の資金をつぎ込み、従業員教育を行い、サプライチェーンの構築をした投資が水の泡となるわけで「悪いニュース」である。

にもかかわらず、市場が「あく抜け」の評価をすれば、株価が上がるのだ。

どのようなニュースでも、プラスかマイナスかは、市場が決める。

個人投資家はそこを見極め、柔軟に対応しなければならないのだ。