いいことしかなかった

1年間洋服を買わなかった私のクローゼットは、スカスカになりました。
毎日同じクローゼットを眺め、その中から着たい服を選んでいくうちに、「自分らしくない」「好きではない」洋服を潔く処分できるようになったのです。

1年が過ぎてからは、また洋服を買うようにはなりましたが、それまでのように「なんとなく」ショッピングにいくことは一切なくなりました。自分がどう見られたいのか、何を着たいのかが明確になったからです。
むしろほしい洋服を見つけても、「せっかく好きなものばかりになったクローゼットに取り入れても大丈夫かどうか」を真剣に考えるようになりました。

変わらないのは「ファッションが大好き」という部分だけです。

実はここが変わってしまうんじゃないかというのが一番不安だったのですが、一年間同じ洋服たちと向き合うことで、好きな服を着ていることの心地よさに気づき、アトリエで絵を描く時間でさえも、ちゃんと好きなファッションを楽しみたいと思うようになったのです。だから私のクローゼットからは部屋着がなくなり、「普段着」(カジュアル系)と少しのお出かけ着のみになりました。

また洋服を買うときは必ず実店舗で試着をするようになりました。家でも着るので、着心地がいいことはかなりの重要ポイントです。

クローゼットでは持っている洋服が全て見渡せるようになったので、これを機にアンダーウェア類も仕切りボックスで可視化。靴もほとんど玄関に並べ、入らないシーズンオフのものは、外から見えるクリアケースへ。

クローゼットの大きさも激変! 写真提供/松尾たいこ

まるで断食のような効果

1年間のチャレンジは私にとって、ファスティング施設での断食と同じような効果がありました。ファスティングでは、一度胃の中を空っぽにして食べることに疲れた胃と体を休ませます。そうしてリセットすると、回復食でいただく薄味のおかゆやお味噌汁がとても美味しく感じられます。

洋服も一度、買いたいという欲望を強制的にストップして、たくさんのファッション情報を遮断。そして冷静になってみると「好きなファッションはこれだった!」という原点に戻れる気がします。

ファッション指南や洋服断捨離の本をたくさん読んでも続かなかった私ですが、自分で体験することでようやく習得できました。

チャレンジ後に「洋服の数はこれだけ」「色数少なく」とミニマリストになるかも……なんて思いましたが、やっぱり私はファッションが好き。この1年も手持ちのアクセサリーなどで工夫してファッションを楽しみました。
そして、見るだけでテンションがあがる、綺麗なブローチや小さなバッグや年に数度しか使わないファーベストも手放せません。

人から見たら無駄と思えるようなものも含めて、私の人生にはファッションがとっても必要なんだなあと気がつけたチャレンジでもありました。

私のように「ファッション大好き」な人には一度はオススメしたいです。

その経験をブログに書いていたところお声がかかり、一冊にもまとめました!