# 地方創生

日本中でいま「地方創生」が大失敗している根本的理由

地方には可能性がある、しかし…
藤野 英人 プロフィール

地方には「資産」がある

五城目町でこのような動きが起きた理由の一つは、豊かな環境にあります。

自然に恵まれ、美味しいお米や海の幸・山の幸に囲まれていますから、生活の質はとても高いのです。

 

ITビジネスなら拠点はどこであっても制約になりませんから、ライフスタイルも大切にしながら国内外でビジネスを展開しようというとき、起業する場所として五城目町を選ぶのは理にかなっています。

五城目町のケースからわかるのは、地方には資産があるということです。豊かな自然、きれいな水と空気、おいしい海産物や農作物はすばらしい資産といえます。

また、空き家問題や廃校問題は多くの地方が抱える課題ですが、見方を変えれば、学校がある場所はその地域の一等地であることが多いでしょう。そこを活用して人を呼び込み、空き家を提供して移住を促すといった取り組みは、多くの地方で応用できるのではないでしょうか。

丑田さんを招いたセミナーは「世界一子どもが育つまち」を目指すというテーマで開催しましたが、これは丑田さんが実際に五城目町に移り住んで子どもとともに成長していることから、朝日町やほかの地方でも「子どもが育つまち」をつくっていけないかという大きなテーマが背景にあったからです。

人口減少に苦しむ地域では未来に明るい展望が描けずにいる人も少なくありませんが、私は丑田さんの活動からいい意味でショックを感じてもらえればと思っていました。参加した方々には、きっと大きなヒントを持ち帰ってもらえたのではないかと思います。