東京・大久保の人気店「SPICY CURRY 魯珈」の「ろかプレート」

爆発的ブームの「スパイスカレー」が、カレー界の常識を打ち破るまで

原価が高い、体にいい、並んでも食べたい

驚異的な口コミの伸び率

食欲をそそる香ばしい香り、クセになる刺激的な味。「スパイス」「激辛」と銘打たれた料理の人気が、いま再び盛り上がっている。中でも近年では「スパイスカレー」が、スパイスブームの台風の目となっていることをご存知だろうか。

筆者が運営するメニュー単位のクチコミグルメサイト「SARAH」では、これまで料理のメニュー別投稿数を集計し、その時々のトレンドメニューを分析してきた。中でもカレーのジャンルは、毎年ラーメンに次ぐ投稿数の多さを誇っている。

グルメアプリ「SARAH」のカレー検索結果

SARAHに投稿された、「スパイスカレー」の投稿数を年別で見ると、2016年から2017年にかけて2600%、さらに2017年から2018年には852%と、爆発的に伸び続けていることが分かる。他のジャンルには類をみない、この驚異的な伸び率が、ここ数年で本格化したブームを裏付けているといえる。

「スパイスカレー」とは何か? 検索すると、その見た目は多種多様だ。複数の惣菜が載っていたり、ルーの上からスパイスがふりかけられていたり、2種類のルーがあいがけになっていたり……かなり自由である。

共通点があるとすれば、スパイスにこだわり、かつナンではなく日本人の主食である米とともに食べるカレー、という程度だろうか。「スパイスカレー」に明確な定義はなく、様々な作り手、お店が色とりどりの解釈をしているようだ。

そもそも、スパイスカレーに限らず、「カレー」という料理自体が幅広い解釈を許容するものである。3000軒を超えるカレー屋を訪ね、「マツコの知らない世界」にも出演経験を持つブロガー「カレー細胞」さんも、こう書いている。

無数の種類のスパイスが織りなす、無限大の組み合わせ──。

スパイスカレーの最大の特徴は、目の前に皿が置かれた瞬間の「これはどんな味のカレーなんだろう」というワクワク感。スパイスカレーには、食べてみるまで味が予測できないもの、食べてみると予想と全然違う味のものも多くある

 

だからこそかもしれない。たっぷりふりかけられたスパイスの香り、惣菜が混ざりあった独特な味を想像させるスパイスカレーの写真は、なんともSNS映えするパンチがあり、食欲をそそるのだ。