母の入っている施設担当者に連絡

とりあえず母が入っている老健(介護老人保健施設)に連絡を入れ担当者に事情を話す。
 
それまで、週2回、施設に通い、面会のついでに洗濯物を受け取り、洗ったり繕ったりして届けるということをしていたが、これからしばらくの間は施設のクリーニングサービスをお願いするつもりだった。だが、翌月分の申し込み期限に間に合わず、4月中はそちらのサービスが使えないことが判明。
 
その間は洗濯については夫に頼むことにする。その際、排泄物の汚れのついた手洗いが必要な下着類については、可燃ゴミに出してくれるようにと指示した(リハビリパンツは断固拒否、の年寄りは案外多い。巷で言われるようにプライドの問題などではなく、肌触りに違和感があり、場合によってはかゆみを生じることもあるので、問答無用で脱いでしまうのだ)。

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廃棄するように夫に言ったのは気兼ねからではない。私ならハンドシャワーと棒付きブラシでさっさと済ませてしまう作業だが、配偶者でも肉親でもない人々の排泄物のついたパンツに嫌悪感を抱かない嫁や婿がいるだろうか。それを強要して相手の愛情や倫理、人間性を見極めようとする行為ほど卑しいものはない。
 
洗濯物の件は片付いたとして、この先、検査、入院、通院と、しばらくの間、母のところに通えなくなる。そこで従姉妹たちに電話やメールで、顔を見せに行ってくれるように頼む。
 
金銭や労力等々、介護についての責任は娘が負うとして、身内の女性達の笑顔と優しい言葉が年老いた母にとっては何よりうれしい。年寄りを看るに当たって、責任を負う者と喜ばせてやる者は別で、その役割分担と自覚はけっこう重要だ。一人の人間に双方の役割を求められても困る。最大の懸念は、母の方が現在60代、70代、80代の従姉妹たちより長生きしそうなことだ。

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