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# ストーカー # 不正・事件・犯罪

私がヤバすぎる女性ストーカーと4ヵ月間戦い、勝利するまで【前編】

LINEで精神崩壊寸前に…

「ストーカー」という言葉をネットニュースなどで見かけても、今までの私(38歳・男性)はどこか他人事のように思っていた。尿漏れパンツ、骨粗しょう症、待機児童、人工透析、シングルマザー、花粉症……、といったワードと同様に、「当事者の方たちはきっと色々大変なんだろうなあ」と思いつつ、頭のどこかで“自分には関係ない話”と考えてしまっていた。だからこそ、まさか自分が“ストーカー被害者”になるとは、想像もしていなかった……。

 

邂逅

コトの発端は、普段よく使っているカフェチェーン店で声を掛けられたことだった。作業を終えて店の外に出たところで「あの、すみません!」と背後から言われ、振り返ると、私より少し年上の中年女性が立っていた。ロングヘアで化粧が濃く、ダボっとしたワンピースのようなものを着用していた。

ライターさんですよね? 私もライターや編集の仕事をしているので、良かったら、お話し聞かせてもらえませんか?

どうやら、さっき私が携帯電話で取材依頼をしていたのを近くの席で聞かれ、会話の内容から週刊誌系ライターであると知られてしまったようだ。正直びっくりしたものの、同業者からの誘いを断る理由もなく、それに、わざわざこうして他人に声を掛けるなんて、結構度胸あるんだなと思い、「いいですよ。お茶でもしましょうか」と答えて、再び店内へ入った。

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コーヒーを注文して彼女の座っていたカウンター席に行くと、膨大な量の荷物が目に入った。紙袋やビニール袋が2、3袋、さらにリュックやらポーチやら、ゴチャゴチャとしたいわゆる“汚部屋”の一角を切り抜いてきたような光景だった。彼女1人で3人分ぐらいのスペースを占拠している。紙袋のなかには、書類の束などが雑然と放り込まれていた。

ちょっとヘンな人かもなあ……

と思ったが、フリーランス業界、あるいは出版業界には個性豊かな面々がけっして少なくない。整理が苦手なタイプのようだが、悪い人ではないだろうと思い、席に着いた。