最初に行なわれたのは、農村改革だ。「農家経営請負制」と呼ばれる制度が導入された。
そして、1982年11月の人民代表者会議において、人民公社の解体が決定された。
次は、国営企業の改革だ。国営企業の経営効率は低い。これを活性化させるのが重要な課題だった。
1984年10月、経営請負制度が導入された。これは、国営企業が国庫に上納する利潤額などの目標を達成すれば、自らの裁量によって利益を設備投資や従業員の給与に充てることを認める制度だ。
1984年には、株式会社が設立できるようになった。
1984年7月、北京天橋百貨股有限公司が設立され、定期3年・元本保証の株式を発行した。 これは、中国で最初の株式会社だとされる。
同年11月には、上海飛楽音響公司が設立された。同社は、元本を返済しない株式を発行した。これは中国で最初の「本格的な株式会社」だといわれる。
こうして、市場経済に向けての制度改革が進められた。