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投資の神様・バフェット「必勝法はただ1つ、『歪み』を見つけよ」

億万長者になるための流儀

お金が居た場所ではなく行きたい場所を見つける

投資に必勝法があるかどうかを論じる前に、確認しておきたいことは「努力しないで明日億万長者になる」方法など存在しないということである。この原則は、別に投資の世界に限らず、ビジネスやあらゆる社会活動においても同じである。

ただし、「偶然」によって金持ちになることはある。今から約40年前、トラック運転手であった大貫久男氏が銀座3丁目の道路脇で現金1億円入りの風呂敷包みを発見した。そして、9月21日の記事「エリートも知識人も、これからは『嘘をつく人』が真っ先に淘汰される」で述べたような、大多数の善良な日本人同様、取得物として警察に届け出たのである。

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しかしながら、落とし主が現れなかったため、当時の遺失物法に基づき6カ月(2007年12月以降は原則3カ月)の届け出期間を経て、拾った1億円の所有権を獲得した(今でも落とし主は謎である……)。

また、1989年に川崎市高津区の竹やぶで1億円が拾われる事件(竹やぶ騒動)も起こっている。

当時は、現在のように電子取引や仮想通貨が発達していなかったので、匿名性の高い現金が思わぬ用途に使われていたのかもしれない……。

筆者も、そのような幸運に恵まれてみたいとは思うが、だからと言って、銀座3丁目や川崎市の竹やぶで落ちている1億円を探したりはしない。

 

しかし、投資の世界ではそのような寓話的な「待ちぼうけ」をするような人々が多数みられる。

「●●というすごい手法で儲かりましたから、どうですか?」という話は「銀座3丁目で1億円を拾った人がいますから、そこへ探しに行きましょう!」という話と変わらない。

バフェットは、このことに関して、

「多くの人はお金がどこに居たのかを議論するが、私はお金がどこに行くかの方に興味がある」と述べている。

いくら相場の値動きをグラフ化(チャート)しても、それは「お金が居た場所」を示すだけであって、「お金が行きたい場所」を示すわけではない。

「未来は過去の延長ではない」のだ。