「セックスしまくってるけど」でときめける!?

思わずセリフを書き起こしてしまうくらいこの流れを皆さんにお伝えしたかったのは、私が翔平の台詞に呆然とし、それを屈託のない笑顔で受け止める香織に呆然とし、さらには、このやりとりを「キュンとした」「テラハ史上に残る最高のシーン」と配信後に絶賛する人がYouTubeやTwitterに山ほどいたことに呆然としたからだ。え、このシーンにときめける!? と。

笑いながら堂々と宣言していた翔平〔PHOTO〕テラスハウス公式Facebookより

いやもちろん、どんなシーンにどう感じようと個人の自由だ。自分の萌えは他人の萎え。逆もまたしかり。否定しているわけではない。

だが、単純に驚いた。なぜなら、テラスハウスはリアリティ番組だ。男女のやりとりや、その先に見える未来を完全な夢物語や作り話として受け止めている人は少ないと思う。100%真実として受け止めているわけではないにせよ、少なくともメンバーの表情や台詞にはその瞬間の素が出る。だからこそ視聴者は感情を揺さぶられ、グッときたり共感したり、腹を立てたりする。

つまり、翔平のあの台詞には翔平の咄嗟の素が出ており、そこに多くの人がグッときて、自分の恋愛に重ねて共感したり、素敵だなと感じたということになる。そこに私は驚いたのだ。え、ああ言われてときめくの? こんなにたくさんの女性が?? と。

なぜ翔平は、わざわざ「セックスはしまくってるけど」と言ったのか。たぶん、ここをどう解釈するかで、このシーンの見え方が180度変わってくる。

私は、哀しい予感しか抱けなかった。あぁ、香織は今は笑っているけど、この先、悶々とすることになるだろうなと。なぜなら、「セックスしまくってるけどね」という言葉は、自分を隠そうとも良く見せようともしない代わりに、気になっている女性を嫌な気持ちにさせないために言葉を飲み込んだりもしない、翔平の自由さと冷たさのあらわれだからだ。