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マンションの共用施設を見れば「損か得か」一瞬で判断できるワケ

その管理費、ホントに適切?

「ホテルライク」である必要はない

分譲マンションは、その第1号である「四谷コーポラス」が1956年に登場して以来、その歴史はすでに半世紀を超えました。マンションの設備も、時代や環境の変化に応じて建築面・生活面の双方で格段に充実してきました。

一方、2000年以降は、国や各自治体が「都心居住の推進」および「市街地再開発」を大義名分として、都市計画規制を特別かつ大幅に緩和したことから、超高層マンションが大量に供給されるようになりました。

その結果、各住戸内の内装や浴室、換気設備等の充実だけでなく、開放感のある豪華なエントランス、フィットネスジムやゲストルーム、カフェ、なかには天然温泉やプールまで兼ね備えたマンションが珍しくなくなったのです。

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また、こうしたハード面での充実に呼応するように、ソフト面も充実の一途をたどっています。例えば管理人とは別にコンシェルジュを派遣するなど、居住者と来訪者へのホスピタリティを追求するハイタッチなサービスが重要視され、「ホテルライク」な生活を提案する物件が増えました。

至れり尽くせりの豪奢な仕様と巧みなセールストークに魅了され、新築でマンションを購入した時点では満足度も最高潮に達します。しかし、それから10年も経つと「これって本当に必要なの?」と思わざるを得ない設備やサービスがあることに気づき始め、サービスの見直しや廃止の対象になる事例も耳にします

その理由は、マンションを購入した瞬間から、管理や修繕等に関する経済的負担をどうするか、という「不都合な現実」に直面するからです。

 

マンションの高級感を顧客に訴求するために、新築物件のパンフレットで使われる常套句が「ホテルライクな空間」です。たしかに、ホテルや旅館のような訪問客が癒しを求める場所なら、温泉やフィットネスルーム、コンシェルジュなども必要かもしれません。

しかし、ホテルで過ごすのは、1年の中でせいぜい数日程度のこと。それならば多少宿泊料が高くても我慢できます。一方でマンションは「日常生活そのもの」です。設備やサービスのベネフィット(便益)とかかるコストを天秤にかけると割に合わなくなる場合があるのは当然でしょう。