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# 医療

「自宅で死ぬ」ことについて、日本人は「重大な誤解」をしている

まずは現実を知ることから

「自宅で死ぬ」という選択

「自分の最後をどこで迎えるか」――かつて、がんを宣告された筆者は、何度もそれについて考えたことがある。

病院に入って、身体のいたるところにチューブやセンサーが取り付けられた「スパゲッティ症候群」のような状態でいるよりは、自宅で家族に囲まれて穏やかに迎えたい

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患者が、自宅で自分らしく最後を迎えたいのであれば、看取りケアも含めた在宅医療は欠かせない。しかし、仮に、本人がそれを望んでも、それに応じてくれる診療所がどれだけあるのか? 自宅でそれほど苦しまず、穏やかな最後を迎えることができるのか? 本人だけでなく、家族としても不安な要素はあるだろう。

とりわけ、FPとしては、在宅医療の場合、どれくらい費用がかかるのかも気になるところだ。そこで今回は、いま日本で現実に起きている在宅医療をめぐるリアルな現状についてご紹介したいと思う。

 

最期の場所の8割は「病院」という現実

終末期医療の調査によると、終末期の療養場所について、約6割の日本人が「自宅で療養したい」(「自宅で最期まで療養したい」10.9%+「自宅で療養して、必要になれば緩和ケア病棟に入院したい」29.4%+「自宅で療養して、必要になればそれまでの医療機関に入院したい」23%)と希望している。

しかし、実際は病院で亡くなる人が80%以上を占め、自宅は約14%に過ぎない。