37歳シングルマザーが堕ちた「絶対にやってはいけない儲け話」の罠

5つの間違いを犯した
岩城 みずほ プロフィール

デパート友の会の罠

莉奈さんは家計を見直すために、まずリボ払いを清算することにしました。親に頼んで借金を返済してもらいました。

次に、外貨建て保険は払い済みにして、保険料分を貯めていくことにしました。死亡保障には保険料の安いネット生保の定期保険に入りました。毎月の保険料は約3500円です(保険金額2000万円・60歳満了)。

住宅ローン控除で還付されるお金と児童手当も全額貯金をすることに決めました。これで、年間約41万円を貯蓄できます

これで一安心と思ったのですが、なんと5つ目のやってはいけないことが見つかってしまったのです。

 

莉奈さんに「児童手当がありますよね。これまで児童手当は何に使っていたのですか?」と伺ってみると、なんと「デパート友の会」に入っているというではありませんか。

デパート友の会とは、毎月一定額を積み立てると、1年後に1ヶ月分がプラスされてポイントがついたり商品券が支払われるというものです。例えば、1万円の積み立てコースだと、13万円分の商品券が受け取れます。実は、このデパート友の会は、「金利0.01%の定期預金に預けるより断然お得」と人気なのです。

〔photo〕iStock

莉奈さんも、そう思って積み立てを始めたそうです。「メガバンクの定期金利0.01%の1700倍お得だ」とすすめるファイナンシャルプランナーまでいます。

しかしこれは大きな間違い

なぜなら「いつでもどこでも自由に使えるお金」である預金金利と、デパートでしか使えない商品券を比べることがまず間違いです。商品券はただ持っているだけでは、何の価値も生みません。無人島でお金を持っていても意味がないのと同じ、商品券はデパートで使わなければただの紙切れです。

顧客は商品券を持っていたって仕方がないので、必ずデパートで13万円分の買い物をするでしょう。そこにデパートの販売戦略があります。欲しいものがなくても、無理に使ってしまおうとすること。これが「デパート友の会」の消費者の落とし穴なのです。

デパート友の会はお得な貯蓄ではありません。貯蓄とは、必要な時に必要なものやサービスに交換できるようにお金をためていくことです。