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好調のレナウン「スーツサブスク」AOKIと成否を分けた3つの要因

大企業が失敗する落とし穴
小宮 紳一 プロフィール

着ルダケの最大の特徴は、新品のスーツが送られてくることだ。従来からあるレンタルスーツは基本的に使い回して利用されるが、着ルダケは新品にこだわっている。これはターゲットとする30代~40代男性が、感覚的に他人が袖を通したものを嫌う傾向があるからだ。

もう1つ特徴を挙げるとすれば、スーツの裾上げもしてくれて受け取ったらすぐに着用できること。スーツのサイズは全16サイズで、ウェストはアジャスターで調整可能になっている。自分専用のスーツを4~6着、月額で利用するような感覚のサービスである。また、2年間の利用後はスーツの買い取りも可能だ。

 

事業が開始してから1年。着ルダケ会員の伸びは順調であり、登録会員数は2019年9月現在、1万4000人を突破(有料会員以外を含む)。「2022年までに1万人」の利用を目標としていた同社だが、この勢いを受けて「2023年までに1万5000人」へと上方修正している。会員の年齢層は40代が40%と最も多く、50代25%、30代が22%と続いている。

では、ほぼ同時期にスタートしたAOKIのスーツ・レンタルサービスは、どのようなものであったのだろうか?

スタートからわずか半年…AOKIの誤算

レナウンとほぼ同時期の2018年4月末にAOKIも月額制のスーツ・レンタルサービス「suitsbox(スーツボックス)」を開始した。

「suitsbox」イメージ画像/画像は公式サイトより

サービスの内容は、7800円(お試しライト)、1万5800円(スタンダード)、2万4800円(アドバンスド)と3つの月額コースを揃え、スタンダードプランでは、スーツ2着、シャツ3枚、ネクタイ2本のセットを借りることができる。サイズ情報とスタイリングの希望を入力するとスタイリストが選定したセットが届けられ、借りたスーツを返却することで月1回まで無料で交換可能。返却、交換の際のクリーニングは不要となっていた。