全国紙でも進む「リストラ・支局統廃合」新聞記者の苦悩と見えぬ未来

生き残りの道はあるのか?
松岡 久蔵 プロフィール

それぞれの持ち場でやるしかない

新聞以外のメディアを見渡してみれば、地上波テレビで扱えないテーマを豪華な俳優陣でドラマ化したNetflixの『全裸監督』のような、新たな成功例が出始めている。報道機関も、硬直した収益モデルやマンネリ化した企画・取材の仕組みを見直せば、価値ある独自のニュースを生み出せる可能性は残っている。

 

一方で、先のわかやま新報のように、地域に密着することで生き残りを図るのも一つの方向性だ。同社の津村社長のこの言葉が、問題解決の糸口になるのかもしれない。

「メディアが主張の幅や読者層の多様性を失ったら、言論の画一化と、社会が貧しくなることにつながります。日本は東京や大阪のような大都市だけで成り立っているのではないのですから、地方にいる私も可能な限り踏ん張っていきたい。そのためにも、ユーチューバーとのタイアップや海外への情報発信など、既存の新聞の枠にとらわれず試せることは何でも試していくつもりです」

結果的に挑戦が失敗に終わったとしても、「読者の生活を豊かにする」「権力の監視・検証を果たす」というニュース本来の価値を信じて、それぞれの立場で発信していくしか道はない。

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