提供:カナダ観光局
世界一美しい島に、北米一のフランス語文化圏。カナダの代名詞ともいえる名瀑に、高層ビルが林立する大都市。世界中から集まるオープンでリベラルな人々によって、テクノロジーやカルチャー、美食のムーブメントも日々更新されているカナダ東部は、好奇心と冒険心を抱きしめ、新しい自分に出会いたい人が、今行くべき場所。
“旅に目覚めた”のは30代になってからという高山都さんが、首都オタワがあるほか、東部随一の観光スポットとして知られる「オンタリオ州」を歩きました。
地球の神秘を体験する。
ナイアガラの滝を全身に浴びる
世界に散らばる絶景は、地球の奇跡のようなものだから、訪れるチャンスがあったら逃してはいけない。カナダ最大の絶景ともいえるナイアガラの滝――アメリカ・ニューヨーク州とカナダ・オンタリオ州の国境を流れる、高さ57m、幅670mもの大きさを誇る世界三大瀑布のひとつ――は、間違いなく“それ”だ。
遠くから見るだけでなくもっとダイレクトに感じたいと、滝の中に船ごと突き進むアトラクション「Hornblower Niagara Cruises」に乗船する。嵐の中に立つような圧倒的水量にビニールのポンチョは意味をなさないほど。想像をはるかに超えるダイナミックさは、感じたことのない高揚感と、ふしぎな解放感をもたらす。
Hornblower Niagara Cruises
5920 Niagara Parkway Niagara Falls, Ontario
営業時間:~10/14 8:30~20:30、10/15~10/31 8:30~17:30、11/1~12/1 10:00~16:00
定休日:なし
☎415-788-8866
www.niagaracruises.com
信仰や外見、価値観が違っても、
異文化を尊重するということ
多民族国家カナダには、様々な宗教や人種、文化的背景をもつ人々が暮らしている。それを強く実感したのがメノナイトを知った時だ。オンタリオ州には16世紀にスイスで生まれたアナバプテスト派であるメノナイトのグループが20も存在する。
訪れたのは、メノナイトが多く暮らすセント・ジェイコブス。電気などの現代文明を使わない彼らの足は荷馬車であり、服装も、女性は花柄のワンピースと帽子、男性はシャツに黒のジャケットと長ズボンと決まっている。キリストの教えを守る敬虔な信者であり、自給自足の暮らしを行っているのだ。
村のファーマーズ・マーケットには、メノナイトが作った食べ物やキルトを売る店がいくつかはあるものの、ほとんどはメノナイトではない近隣の人たちの商店だった。
メノナイトの人たちは、その姿を見れば一目瞭然。アーミッシュやユダヤ教正統派の人たちもそうだろう。だからといって疎外せず、お互いを尊重し合いながら共存しているこの村で、高山さんは刺激を感じたという。日本では気づかなかった、世界が広がっていく感触を得たと。
St. Jacobs Country
Woolwich, Ontario
www.stjacobs.com
The Mennonite Story
1406 King St N, St. Jacobs, Ontario
営業時間:4~12月/月~土 11:00~17:00、日 13:30~17:00 定休日:なし
1~3月/土 11:30~16:30、日 14:00~16:30 定休日:月~金
☎519-664-3518
自然の中で遊ぶ。
アウトドア・クッキング
自然の中に身を置こうと訪れたのが、トロントのダウンタウンから少し北上して東にある「Whispering Springs Wilderness Retreat」。アウトドア初心者でも快適にグランピングが体験できるのが特徴だ。
トロントの「セント・ローレンス・マーケット」で現地の食材を調達し、高山さんが腕をふるって肉を焼いたりサラダを作ったり。夜はバストイレ完備、インテリアセンスも抜群のテントで熟睡。鳥や虫の鳴き声が、子どもの頃の野遊びを思い起こさせてくれるのだった。
Whispering Springs Wilderness Retreat
141 Mercer Lane, Grafton, Ontario
営業期間:6月から10月中旬まで
定休日:なし
☎905-349-1009
一室199CAD~389 CAD
www.whisperingsprings.ca
提供:カナダ観光局
https://www.canada.jp
●情報は、FRaU2019年10月号発売時点のものです。
※記事内の通貨表記(CAD)は、1CAD=約79.47円(2019年8月15日現在)です。
※紹介している店や施設の営業時間、定休日、価格などは取材時から変更している可能性があります。
Photographer:Takehiro Goto Styling & Make-up:Miyako Takayama Photographer Assistant:Miyu Takaki Coordination:Hiroko Suzuki(Prince Edward Island), Mika Kataoka(Québec), Sumi Sato(Ontario), Kozue Sato(Toronto) Text & Edit:Nobuko Sugawara(euphoria FACTORY) Special Thanks:ETRÉ TOKYO(☎03-5770-9337)