# 睡眠 # スリープテック

睡眠を誘う「スリープテック」にあらゆる企業が大集結しているワケ

そこには1兆円以上もの金脈が眠る
安蔵 靖志 プロフィール

さらに違った切り口では、レイコップの「ふとんコンディショナー FUTOCON」のように、寝床温度を一定に保つことで安眠環境を作る製品なども登場している。どれも睡眠状況をモニタリングして改善するというような先進的なテクノロジーを備えているわけではないが、後述する睡眠状況の可視化と組み合わせることでさらなる進化が期待できるカテゴリーだろう。

 

(3)の「睡眠状況の可視化」について、最も普及しているのが米・Fitbitの「Fitbit」シリーズをはじめとするリストバンド型活動量計だ。腕に装着して体動を検知することで、ウォーキングやランニング、スポーツなどのアクティビティを可視化できるだけでなく、睡眠時には寝返りなどの体動を検知し、眠りのサイクルや深さなど、睡眠状況を可視化することができる。カラーディスプレイを搭載し、アプリ活用などさらに高度な機能を利用できるスマートウォッチなどと併せて普及が進みつつある。

Fitbitの最新モデル「Fitbit Versa 2」/写真は公式サイトより

睡眠時の体動をより細かく検知するという点では、ベッドに設置、もしくは組み込むタイプの体動センサーに注目が集まる。米・Sleepaceの「RestOn スリープトラッカー」はベッドシーツやベッドパッドの下に敷いて心拍数や呼吸数、寝返り、離床、睡眠時間などの総合的な睡眠データが記録されるというもので、2018年11月からフランスベッドが取り扱っている。

また、電動ベッドの老舗メーカー・パラマウントベッドは介護施設などの業務用途ながらマットレスの下に設置したセンサーによって体動を測定し、睡眠状態を把握することでケアプランの改善やスタッフの業務負担軽減、入居者の生活習慣の改善などに役立てられる「見守りシステム 眠りSCAN」を提供している。現在は業務用ながら、こうした流れは今後消費者向けにも降りてくると予想される。