# 睡眠 # スリープテック

睡眠を誘う「スリープテック」にあらゆる企業が大集結しているワケ

そこには1兆円以上もの金脈が眠る
安蔵 靖志 プロフィール

厚生労働省が実施した「平成29年国民健康・栄養調査報告」によると、睡眠で休養が十分に取れていないと答えた人の割合は20.2%と決して少なくない。同調査によると1日の平均睡眠時間が6時間未満の人が全体の39.2%と約4割を占めており、多くの人が十分な睡眠を取れているとは言えない状況にある。

睡眠時間は人々の生活の約3分の1を占めている重要な時間であり、それを改善することによってワークライフバランスも大きく変わり、ひいては健康寿命の増進にもつながる。スリープテックは家電製品などのメーカーにとってだけでなく、日々生活を送る一般消費者、それらの人々を雇用する企業にとっても重要なテクノロジーというわけだ。

 

家電メーカーではパナソニックがリード

そんな大注目のスリープテックに対し、家電メーカーの中で特に力を入れている企業の1つがパナソニックだ。

2013年から起床時刻に合わせて徐々に明るさと色合いを変え、アラーム音とともに目覚められる「目覚めのあかり」搭載のLEDシーリングライトをラインアップしている。「おまかせモード」を利用すると、入眠時刻に合わせて徐々に明るさを落として色合いを電球色にしていくなど、細かい気配りによって朝の覚醒から夜の入眠まで促してくれる。

さらに同社は2018年3月に実施した新事業説明会において、寝具メーカー大手の西川産業との協業によって睡眠関連サービスを開発すると発表。2019年4月には「睡眠」と「食」をテーマにした共創スペース「&Panasonic」もオープンした。

今年4月、東京・原宿に開設された「&Panasonic」の内観/写真は公式サイトより

&Panasonicでデモをしていたのは、同社が2018年11月に提供を開始した住宅向けのくらしのプラットフォーム「Home X」をベースに、睡眠中の人の動きを検知する体動センサーで眠りの深さを計測するなど、さまざまなセンシング技術を活用して快適な睡眠や起床に導くというもの。